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フットウエア・プレス  2002・12
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2002年はこう動いた
2002年度版◆靴・バッグ・雑貨のヒット商品番付


 2002年はデフレ、デフレと騒がれ、どの業界も厳しい状態が続いた1年だったと言えるだろう。
我らが靴業界も同様だ。春まではスニーカーが牽引していたため、レディスとメンズの不振をカバーできていたのだが、その後、それも陰りを見せ始めた。アイテムなどの単発的なヒットはあるが、全体的な底上げは困難を極めている。
レディスでは、従来なら売上の大半を占める"中価格帯のフェミニンサンダル"が大不振、レディス全体の足を引っ張ってしまった。また最初は冷夏、後に猛暑という異常気象のため、サンダル自体の動きが鈍くなったのである。
 メンズでは大ヒットアイテムもなく、ほとんどスニーカーにとられた感じ。その中ではドレス系が健闘したが、メンズ復活までには至っていない。
 スニーカーは、春をピークにし、徐々に下降気味。ベーシック人気が長く続き過ぎた感もある。秋からは新しい流れが出てきており、メンズブーツ(シューズ)と共に再浮上してくれることを望みたい。
一方、バッグ業界では厳しさはより強力だ。いつもなら「○○(有名ブランドのアイテム名)タイプ」という売れ筋が出てくるのだが、今年は皆無状態。これも厳しさの現われかもしれない。
西  シューズ
キャンバススニーカー コンバース、ヴァンズを中心として、キャンバススニーカーがメンズ・レディス共に大爆発。ハイカットや色・柄物も人気に 横綱
エレガンス、カジュアル、スニーカーのどの部門でも、今年は白が一番人気に。特に白カッターと白スニーカーは大ヒット 大関
レトロバスケ まだまだ強かったレトロバスケ。最初はローカットの白ベースが中心、後からハイカットや他色物に移行 大関
モカスリッポンアレンジ モカスリッポンは継続定着し、ドライビング、ミュールなどのアレンジ物もヒット。メンズでも受け入れられる 関脇
高寸系 ピンキー&ダイアン、ZXU]]]、コメックスなどの高寸系が健闘。フェミニン系不振の中、救世主的存在に 関脇
カッター系 昨年はトレンドだったカッター・低寸パンプスも完全に市民権を得た。とんがりトウだけでなく、バリエーション増加 小結
ウエスタン 春に白が動き、秋になって本格化したウエスタンブーツ。ウエスタンミュールも好調。メンズではショートブーツが○ 前頭1
パンチング、シャーリング 久々にパンチングが登場。変形のパンチングも出た。ギャザーやシャーリングなどソフトさの演出も今年の特徴 前頭2
ボヘミアン、エスニック 初夏にフリンジやターコイズを使用したボヘミアンサンダルが動く。盛夏にはベタ系でエスニック調のサンダルへと移行 前頭3
美脚ブーツ 脚にフィットし、脚をきれいに見せる"美脚ブーツ"が秋のエレガンスを引っ張る。今年はとりわけ細い筒が大人気 前頭4
メンズブーツ 昨年はドレス系中心だったが、今年はカジュアル系が中心。アウトドア、ハード、ワーク、ウエスタンなど 前頭5
スケッチャーズ デニム、迷彩、光沢(ラメ)素材などを使用し、人気継続。夏には厚底系サンダルが幅広い客層に受けた。母娘需要もあり 前頭6
オニール ウォーター系だがソールがしっかりとしており、脱ぎ履きもし易いことで、父・母・子供のファミリー需要が高かった 前頭7

 バッグ&ファッション雑貨
なし    横綱
柄物(バッグ) ストライプ、ボーダーが人気でヒッコリーも売れた。他にも花、葉、動物、マリメッコ調、ドットなど、さまざまな柄が登場 大関
フリル、シャーリング(バッグ) デニム、布帛、レースなどだけでなく、レザー系でも登場した。トートもギャザーを用いて丸いフォルムにしたものが好調 大関
フリンジベルト(ベルト) 数本のヒモを編んだり結んだりした、長い房付きのベルト。結び目部分にコサージュなどが付いているタイプが多かった。 関脇
ドラム型(バッグ) 昔のスポーツバッグ風の、横長タイプのドラム型が復活。女の子に小型タイプがウケた。ボストンからの移行組も 小結
サングラス(グラス) ボリュームがありコーディネイトの主役になるタイプが主流。グラデーション入りのレンズや左右が1枚でつながっているタイプなど。 前頭1
レザー(バッグ) 革ゾッキタイプが復活。型押しなどの加工物もあれば、スムース、ヌメなども。大人の持てるバッグと言える 前頭2
ファー(バッグ) 今年のファーはゾッキ、部分使いともに好調。ラビット以外にも(動物の)種類が増えた。 前頭3
ショルダー(バッグ) 大きめの斜め掛け用や、小型のポシェットなどが登場。大きめではかぶせタイプが多い。素材で季節感を表現している 前頭4
キャスケット(帽子) 男女ともに長く売れ続けている。季節によるがデニムやツイードなどが主な人気素材。 前頭5
個性派ケース(バッグ) リモワ・サルサ、トリオ・ボードマスターなど個性的な色、素材、柄を使用したスーツケースが人気。特に赤が好調 前頭6
ターコイズ(アクセサリー) ボヘミアン調の人気に連動、夏にヒット。各社各様に展開し、ボディピアスなどでも人気となった。 前頭7
リメイク(バッグ) デニム素材をリメイク風に使用したバッグが動いた。ブーツ(靴)とのお揃い狙いの人もいたようだ 前頭8
※詳しい商品写真&コメントは本誌に掲載しております。