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フットウエア・プレス  2003・3
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 コンフォート、売れる店の作り方より
コンフォートの市場規模
婦人靴は4800億円市場
 今日、軽症のオーソペディ(患者)を含むコンフォートシューズの客層は圧倒的に40歳以上のミセス層が占める。わが国の、米国でも全く同じらしいが、20歳超の婦人の実に70%以上が足に何らかのトラブルを持っており、そのため日頃着用している靴に不満を感じているという背景がある。
 ミセス層に次ぐのが、まだその比率は少ないものの、近年運動不足で筋肉の発達が遅れている幼児と子供の層。
 また最近では、以前に比べこうした足に障害を持つ人々が恥ずかしがらずに積極的に自分の足に合う、足を保護する靴を探し求める傾向が目立ってきている。
 ところで、このコンフォートシューズのマーケットサイズは一体どれくらいあるのだろうか。
 仮に多少とも足にトラブルを抱える人をコンフォートシューズの対象層とするなら、婦人だけでそれは3500万人。これが潜在層を含めた顧客規模。そしてそのうちの30%(1000万人)が軽症のオーソペディ患者、そして400万人が重症のオーソペディ・シューズの対象者であるという。
 データ不足でいささか気が引けるが、市場規模を推測すると、靴および中敷などサービスの1人当たり平均年間消費額を重症者3万円、軽症者1.5万円、コンフォート需用者1万円とするならそれぞれのマーケットは順に1200億円、1500億円、2100億円で合計が4800億円にも達する。これに子供と紳士の分が多少追加されるわけだ。