今月の記事 ピックアップ  2003.8
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(東京レザーフェア・各社個展より)
   さらに手の込んだ加工で、素材、カラーからイメージ表現をする

マテリアル

複雑な加工や多色使いで、強い存在感・立体感を表現

レザー
<色>
透明感や立体感など質感を表現

「何色がトレンドとはいえない。色自体よりその質感による」との声を聞いた。今回は透明感や軽さのある色が主流となっている。単色のスムースレザーにも立体感や豊かな表情が求められる。パステルカラーの色展開にも奥行きが出ている。
白やメタリックカラーは依然人気が高く、素材や加工でのバリエーションも豊富に。また、「何が来るかシーズン間際まで分からない、という傾向が強まっている」というところも。


<箔>
メタリックも大胆なカラー表現に

箔のようなメタリック加工に大胆は加工が施されている。シルバーの上に濃淡や刷毛ムラや斬新な色を載せ、レザー自体が作品であることを強く主張する。箔に似たものとして、パールの光沢ある加工も数多い。粒子をまぶしたような粗い光沢感からしっとりとつややかなものまで多彩。


<ムラ>
アンティーク加工も複雑なものに

アンティークな雰囲気を演出する単色のものは依然豊富。別種では水彩画のにじみのようなムラや油絵のようにコントラストの明確なムラなどさまざまだが、多くはプレーンなレザーではなく2次、3次加工が施されている。


<型押し>
異種柄の組み合わせ

意外な組み合わせやモチーフが目立つ。ハ虫類と花の組み合わせやトランプ柄やコイン柄、地図柄などなど。またパンチングも多彩に。水玉柄をパンチングせず型押しにするタイプも見られた。


<花モチーフ>
カットワークや型押しで立体的に

今回もよく使われているモチーフ。単なるプリントではなく、こまやかなカットワークや型押しや多色の箔で描くなど、立体感ある表現がなされている。



<ノンレザー>
手の込んだ加工で新鮮味を出す
 
さらにひねりが加えられている。そのため単価は上がるが、製品として新鮮味が出るためか動きは良い。今回はプリーツ加工が人気。プリーツ後にプリントするなど、より手の込んだ仕上げが施される。また使い込んだナチュラルな雰囲気を出す洗い加工も多数。




石井


石井

富田興行

富田興行

ヨネヤ産業

タテマツ
ムラ

富田興行

藤田商店

富田興行
型押し

石井

ストック小島

櫛原
花モチーフ

富田興行
ノンレザー

神戸レザークロス

ストック小島

神戸レザークロス

藤田商店


パーツ

繊細なラスト、パーツで、エレガントなシルエット表現に

<ラスト>
細身のシャープなシルエットに

ラストは絞りきれず、いろんなトウ・スタイルのものが発表されている。そんな中で、エレガンスの流れを受けた細身でシャープなペンシルトウが目立つ一方、セミラウンドトウの打ち出しが新鮮に映る。

<ヒール&ソール>
高さは高低両極に、カラー展開も

エレガントなシルエット傾向の流れから、ラストが細身になっているのを受けて、ヒールもシャープな感覚のものが多く出ている。高さは両極端。高寸はピンヒールで9cm以上、カジュアル寄りの低寸では2〜3cmだが、エレガンスのかわいらしさを表現するため、リフトは小さめという傾向にある。
近年主流となっているスタックドヒールに代わり、塗りヒールが増えている。サンダルやミュールの色彩を考慮した豊富なバリエーションで提案されている。メタリック系も多く、多彩なテクニックを用いて、これまで以上に深みのある色合いの表現がなされている。
金具使いや石使いをワンポイントとしたものなど、凝った装飾のヒールがトレンドになっている。
ナチュラルな素材使いのヒールも目立つ。特にコルク素材が新しいく、花・迷彩柄を施している。
カジュアル表現では、ソールにブランドロゴや花・昆虫の型押しも。ヌメ調のナチュラルな素材感にもデザイン性をプラスしている。
コンフォート機能をソールからの打ち出しが増えているのも特徴。ジェル状の衝撃吸収剤をカラーで提案するなどファッション性を兼ね備えたものの提案に。


<パーツ>
輝く石でゴージャスに足元を演出

 今春夏の流れを継承し、キラキラとした宝石モチーフの石ものがメイン。サンダルのアッパーとして、ヒールの装飾として幅広い用途が期待される。ゴールド、シルバーの台を用いることでゴージャス感がポイントとなっている。
 レザーマーキングの手法も多く見られる。
ラスト

神戸レザークロス

カネコ

カネコ

カネコ
ヒール&ソール

チカオ

チカオ

コロンブス

カネコ

チカオ

神戸レザークロス

カネコ


パーツ

神戸レザークロス

神戸レザークロス

モリト

神戸レザークロス