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フットウエア・プレス  2003・12
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2003年度版◆靴・バッグのヒット商品番付


靴はメタリック素材がけん引役に。バッグは白のレトロ&ソフトが人気

 今年は昨年同様、大きなブームがない年だった。目を引くような牽引車的なデザイン・アイテム・ディテールがないため、ほとんどのトレンドが小規模・短期間で終わってしまい、「動いた」という実感のないままシーズンが終わってしまっている。特に今年はスニーカーの不振、冷夏&暖(暑)秋という異常気象などが響き、半端じゃなく厳しい状況に陥ったところも多いだろう。
 逆にこういう状況だからこそ、自店独自の戦略を立て、独自の売れ筋商品を提案することによって、売上を伸ばしているところもある。より"個性"が大切になってきたと言えそうだ。
靴業界ではこの秋辺りから、レディス、メンズ共に新しい傾向が現れ始めている。今後に期待し、波に乗り遅れないよう気をつけたいところだ。
バッグ業界では今年、シーズン物の動きが悪かった。夏のカゴ、冬のファーがイマイチで、季節感の演出に苦労したところも多かっただろう。そんな状況下でも価格に走らず、独自性を出した店作り&商品構成を心掛けた店は健闘している。今後もその傾向は強まりそうだ。

コンバース・オールスター
新作、定番問わずに人気に。春夏だけでなく秋にもヒットを続ける 横綱
メタリック加工
シルバー、ゴールド、ブロンズなど、1年を通してメタリック系が健闘 大関
汚し加工
アンティーク調の汚し加工がいろいろなアイテムで登場。ひび割れタイプも好調だった 大関
くしゅくしゅブーツ
ルーズ系ブーツはエレガンス、カジュアルともに新鮮なアイテムとしてトレンドで動いた 関脇
シャーリング、ギャザー
昨年に引き続き、シャーリングやギャザーディテールは好調。エレガンス、カッターなどで多く登場した 小結
カッター系
完全に定着したカッター。季節に関係なく好調な動きを見せた。低寸パンプスも含め、バリエーションは増加 前頭1
装飾系
ラインストーンやチェーン、チャーム系などゴージャス感のある装飾を施したアイテムが実売として動いた
前頭2
ドライビング
モカスリッポン全般を含む。レディスだけでなくメンズでもヒットした 前頭3
メンズの白
昨年のレディスに続き、今年はメンズでも白が売れた。スニーカー以外で白が動くことが少なかったので、快挙と言える 前頭4
メンズサンダル
フットベットサンダル中心に復活。特にナチュラル素材使いが良かった。モード系、和風アイテムも 前頭5
アダルト向けスニーカー
アウトドア系スニーカーや値頃なランニングタイプなど、アダルト層が主客層となっているスニーカーが実売で動く 前頭6



なし 横綱
白(バッグ)
マザーズバッグ、ショルダーなど、春夏期に白のバッグが実売で動いた。
大関
ユニセックス(バッグ)
ポーター、タフなどメンズ系ブランドのレディス向けアイテムが増え、客層も広がっている 大関
ショルダー(バッグ)
昨秋からの継続で、今年も好調。デザインバリエーションが増え、トートからの移行組も。久々に一本手が浮上した 関脇
パンチング(バッグ)
今春はパンチングが健闘。レトロ感とソフト感を演出しており、人気となった。変形タイプも登場 小結
レザー(バッグ)
革ゾッキアイテムが堅調な動きを見せた。特に今年はソフトタイプが良く、カジュアル系アイテムが充実 前頭1
ピッグキャリー(バッグ)
豚革のトランク型ピギーがヒット。レトロなイメージで、旅行需要以外にも訴求した 前頭2
ソングサンダル
今年はヒールサンダルでもソング(鼻緒)タイプがヒット。高さなどバリエーションも増加 前頭3
ウェッジヒール
今年の春夏は各種ウエッジヒールが健闘。素材、形状、高さなどバリエーションも増加 前頭4
モード系
メンズのモード系ブランド・アイテムが復活。ドレス系のアイテムをカジュアルスタイルに合わせることも 前頭5
ジュニアシューズ
ニコラ世代を含めたジュニア向けのシューズが注目を浴びる。アイテム&デザインバリエーションも増加 前頭6


※詳しい商品写真&コメントは本誌に掲載しております。