アバハウスインターナショナルのアルフレッド・バニスター事業部が展開する靴、雑貨ショップ「アルフレッド・バニスター」のメンズ業態ショップが11月22日、新宿に路面店でオープンした。メンズ業態の店としては8店舗目となり、新宿地区で初の徒面店となる。
店の前には、通りを隔ててタカキューのメンズシューズ専門店「アラウンド・ザ・シューズ」があり、先にリニューアルした新宿伊勢丹メンズ館から新宿高島屋にかけての一帯は、百貨店やセレクトショップの有力なメンズ業態が集積している地区であり、同店では大人のドレスラインを前面に押し出した店づくりに取り組んでいる。
「アルフレッド・バニスター」のメンズ業態では、マルイメン新宿にも出店している。同店ではブランドの顔となっているクリエイティブでカジュアルなラインでファンをつかんでおり、この路面店ではビジネス対応もできるドレスラインの「アルフレッド・バニスターイン」を充実させたMDで構成し差別化を図っている。
●大人のエレガンスを演出する売場
ショップはビルの1、2階を使い、合わせて26坪の広さ。店内中ほどには2階につながるらせん階段を設けている。1階は「アルフレッド・バニスターイン」、2階は「アルフレッド・バニスター」で構成する。これまでの店づくりでは荒削りの古木を使って、エッジの効いたモードイメージを演出してきたが、ここでは1階の天井からシャンデリアが吊り下げられ、床にはセメント系タイルを敷き、中央に置かれた大きめのスツールの下にはカーペットが敷かれるなど、ゴージャス感のある大人のエレガンスを演出する売場にしている。また、黒のらせん階段や白いタイル張りの階段支柱などの色使いも、シャープなイメージを与えるものとなっている。
2階では壁面をぜい沢に使って商品を見せている。また、ウインドーには吊り棚を設け、クリアーガラスのサッシを背にして商品を見せるなど、コントラストのある見せ方をしている。また、階段横のフロアには、メンズの雑貨小物を陳列するアンティークなイメージの細長いガラスケースを置き、エレガンス・ロックといえるようなアンバランスなイメージの什器を使っている。
1、2階とも棚を設けていない壁面には全面に鏡をはめ込んでいる。これが売場を広く見せているが、それ以上に接客の姿を見せ、全身で靴とのコーディネイトを見てもらうことを狙っている。
競合の熾烈な地区でのオープンとなったが、差別化されたMD展開は好調なスタートとなっており、月商1000万円のペースという。
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1階は「アルフレッド・バニスターイン」で構成。エレガントの雰囲気を演出する |
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1階のウインドーでは唯一古木を使った大胆な陳列をする |
2階のフロアにはアンティークなガラスケースが置かれるのみで、商品は壁面を使って見せる |
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大胆な吊り棚で、ロックテイストの商品を陳列する |
ブランドサインのある壁面に商品を陳列する |
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丸数字は写真番号、矢印は撮影方向 |
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