今月の記事 ピックアップ   2004.6
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白い壁面に青いテントのひさしも、新しいイメージとなっている
「REGAL TOKYO」
(東京・銀座)
新しいイメージの「REGAL」を店舗デザイン、MDの両面から訴求
リーガルコーポレーションの直営店として3月、東京・銀座4丁目に「REGAL TOKYO」がオープンした。同じ4丁目の数奇屋橋で「リーガル・シューズ」を展開する同社にとって「REGAL TOKYO」は全く新しい業態としてスタートさせている。
商品的には「リーガル」ブランドの7割がショップオリジナルで構成、既存ラインよりもトレンド性の高い、先行商品としての位置付けで展開する。また、国産の技術力、完成度の高さを見せる商品として、ハイグレードなラインとして打ち出している。さらにドレス、カジュアル両方でのインポートシューズの充実も新しい展開だ。
サービス面では、職人常駐の工房を設けてのフルオーダー製作をするほか、パターンオーダーや修理に対応しているのも、初の取り組みだ。


ぜい沢な什器、ソファを使い、グレードの高い商品を展開

店舗は地階〜2階。売場は1、2階の2フロアで、地階にはビスポークのための工房とストック室を設けている。
角地にある店舗は全く新しいイメージのファサードとなっている。壁面全体を覆うアルミダイキャストは茶色に塗装、表面はシュリンク風に加工がされ、遠目には革を張っているように見える。その中に白枠のウインドーが設けられており、落ちついた中にも強い印象を与えるデザインだ。
壁面棚や中置き什器はすべてウッド。床にはじゅうたんが敷かれるが、棚下の床面には大理石を使うなどぜい沢で凝った作りだ。照明は天井にはめ込まれたスポット照明のほか、一部、天井をドーム風な底上げ構造にし、間接照明で軟らかな明るさを演出している。この底上げ天井や店内奥にある階段周りが吹き抜けであることが、店内を広く感じさせている。
売場内の各所には接客用のソファが置かれるほか、2階にはパーティションで仕切られたフィッティングブースやフィッティングルームを設け、パターンオーダーなど個別対応のスペースを設けているのも新しい取り組みで、商品のグレードにふさわしい店づくりだ。


DATA
オープン 04年3月26日
売場面積 100坪(3フロア合計)
フロア構成 1階/オリジナル・インポートカジュアル
2階/インポート・パターンオーダー
地階/工房・ストック
販売員数 6人
展開ブランド 「リーガル・トーキョウ」「リーガル」
「ジョンストン&マーフィー」「ポールセンスコーン」「フランチェスケッティ」など
初年度販売目標 3億円
設計 HMJ
施工 ユニオンプランニング
店舗住所 東京都中央区銀座4−2−6
天井からの軟らかい間接照明が明るく、売場を広く感じさせる
1階はショップオリジナルを中心に展開。奥にはベルトを陳列している
2階はインポート商品を中心に陳列。各所にソファを置き、
ハイグレードな雰囲気を演出する
 
フロアにはフィッティングブースを設け、パターンオーダーも受ける 遠目からをレザーのように見えるショップ外装。ウインドーも目を引く作りだ


 丸数字は写真番号、矢印は撮影方向