今月の記事 ピックアップ   2004.12
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.多彩な色使いのファサードが特徴
ベーメルズ(Bemer'S)
(東京・神宮前)
日本初登場のスポーティ・トラッドを、クラシックとモダンが融合した店舗で販売
今年6月、伊フィレンツェにオープンした「ベーメルズ」ショップ。その2号店が10月30日、東京、神宮前に誕生した。

 ステファノ氏とマリオ氏のベーメル兄弟が作る「ベーメルズ」。日本では、ビスポークシューズからスタートしたステファノ氏の手による「ステファノ・ベーメル」が知られているが、新たに誕生した「ベーメルズ」は、高い品質と快適なはきごごごちが得られるハンドメイドを靴作りのコンセプトに置き、トラッドをベースにスポーティなテイストで表現する靴である。


硬軟、明暗、左右非対称の組み合わせ

店舗ファサードはブランドのイメージカラーである赤・黄・青をテントや柱回りに巧みに使い、その一方でクラシックなダークブラウンを正面のディスプレイ・ボックスに使うなど、モダンとクラシックの融合を見せる。

店内のデザインは硬軟、明暗、左右非対称の組み合わせで、18坪のストレートなレイアウトの売場に変化をつけている。
硬軟の使い分けは、入口回りラインストーンと、一段上がった構造のウッド・フローリングのフロアが見せている。左右の壁面陳列棚も重厚なウッドを使うが、その構造は非対称で一様ではなく、ストレート、ボックス・スタイル、収納型と様々だ。

明暗は天井や棚板にはめ込まれたダウンライトが演出、スポット照明のメリハリのある明るさが商品を浮かび上がらせている。また、フロアや天井の色使いもブラウン系の明暗を使い分け、変化を見せている。さらに中央に置かれたソファも、ブラウンとブランドカラーの赤・黄・青のストライプ柄のコンビという凝りようだ。
 店舗は「ステファノ・ヌーベル」の愛用者で、ステファノ氏の友人でもある丹下都市建築設計・丹下憲孝氏が設計をしている。そのデザインはフィレンツェの本店を参考にしながらも、スタンダードではない。


DATA
オープン 2004年10月30日
売場面積 18坪
販売員数 2人
店舗運営 (株)エスディアイ
設計 丹下都市建築設計・丹下憲孝
商品構成 メンズ(シューズ、バッグ、革小物)
店舗住所 東京都渋谷区神宮前3-1-26
TEL 03-3478-1198
 
色使いや明るさにコントラストの富んだ店内
店舗側壁に大きなガラスウインドーをはめ、ディスプレイ・ステージを設けている

店内奥のレジカウンターと小物コーナーは、重厚なイメージだ 店内のディスプレイ・ステージには明るい照明が当てられている パンツの裾を組み合わせて商品を見せる。今後「ベーメルズ」の卸販売も行う

ストレートな棚だが、棚幅は下にいくほど広く、安定感を見せる


丸数字は写真番号、矢印は撮影方向