今月の記事 ピックアップ   2005.1
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.広い間口に高い天井で、広さを感じさせる
サックスバー北花田店
(大阪・堺市)
ブランドイメージをショップづくりからアピールする
東京デリカ(東京・葛飾区)は370店舗を超える店舗網を持つ大手チェーンながら、業態開発に積極的は企業だ。リージョナル・ショッピングセンター(RSC)といわれるような、郊外大型SCへの出店を増やしている「サックスバー」もその一つである。
同業態の1号店オープンは02年。10月に大阪・堺市のダイヤモンドシティプラウにオープンした北花田店で19店舗となる。20〜40歳を対象に、トレンド性を意識しながらも、素材感でも訴求できるバッグ&小物をセレクトして展開するが、そのMDは常に進化させており、店づくりも斬新なものへと変えてきている。

3ブランドの部屋で構成

2階の通路に面した売場は38坪。広い間口に高い天井の店舗は、実面積以上の広さを感じさせる。売場の右半分が「ポーター」のコーナー。左半分は前が「ボーデッサン」、奥が「ビースタッフ」という3ブランドのみの構成。既存のダイヤモンドシティでの実績が、このセグメントスタイルへの取り組みを実現させている。
陳列棚で仕切られた売場は、それぞれが独立したイメージとなっている。各ブランドのショールームをイメージジし、カラー表現から床や壁面の素材使い、照明演出まで取り入れている。これが、単なる箱構成の売場とは違う店となっている。
中でも凝った売場を見せているのが、「ビースタッフ」のコーナー。部屋といってもいいような壁面処理や小物演出は、゙和゙をイメージして売場となっている。ここでは、壁面に当てられてスポットライトの明暗や影の演出が、これまでにはなかった空間を形作っている。




DATA
オープン 04年10月19日
売場面積 37・7坪
販売員数 5人
店舗設計 イデリオ・吉野 耕司
商品構成 「ポーター」「ボーデッサン」「ビースタッフ」
年商目標 1億5000万円
店舗住所 大阪市堺市東浅香山町4−1−12、ダイヤモンドシティプラウ2F、 TEL072・246・8611
カジュアルよりも革バッグや小物にウエートを置いた「ポーター」ゾーン
部屋のイメージの演出する「ビースタッフ」ゾーン。フロアのウッドも古材のイメージにしている

スポットライトは商品ではなく、壁面に当て、和の雰囲気を出している 幅広い層を狙う「ポーター」。照明の埋めこまれた棚で、1点1点見せる

バラエティーあふれる「ボーデッサン」のゾーン。商品フォローの代わりに、2ヵ月サイクルで新作を投入する