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フットウエア・プレス  2005・9
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特集
ラージ&スモールで集客する
売場レポート
レディスキッド(東京・池袋)
ラージ&スモールの扱いは30年以上。20〜27pを少量多品種で販売

 レディスキッドは池袋駅から徒歩2分の奥まった立地で、2階建ての店内および店頭に余すところなく婦人靴を陳列している専門店だ。ラージ&スモールサイズを30年以上前から扱っており、日々、サイズに悩む女性が全国や時には海外からも訪れる。口コミとホームページやインターネット上の情報交換サイトなどを見ての来店が増えているという。

B1のシンデレラ(S・SS)サイズコーナー
 店内は3フロア構成。B1は7〜8坪でSS(20〜21p)とS(21.5〜22p)を扱い、1階は15坪でM(22・5〜23・5p)とL(24〜24.5p)を展開。2階は15坪で24.5p〜LL(25.5〜27p)の売場となっている。構成比はMとLで50%を占め、LLが30%、SとSSが20%。

とりわけスモールの構成比が他店に類を見ない高さだ。「回転率は良くありませんが、全国各地に必要とする人が大勢います。

今後は需要・供給ともに細りますが、当店ではその部分を狙い、スモールサイズ商品のオンリーワン店舗になりたい」と小堤幸雄社長は話す(以下コメントは同じ)。
市場に最も少ないサイズに注力し、顧客リストもSSとLLのお客について最もよく集めている。こうした努力により、売上げ伸び率はMとLが5%増だが、それ以外は10%増と2ケタの伸びだ。

エレガンスからゲタまで。20pだけで常時80型以上

 扱いブランドは「ピンキー&ダイアン」「ビルケンシュトック」などからラージ&スモール専門ブランドまで豊富。MとLはトレンド商品が中心だが、それ以外については生活全般に対応できるフルライン構成で、エレガンスからゲタやスリッパまでそろう。

商品量は見るからに圧倒的で、壁面の棚からあふれそうなほどに詰め込まれている。例えば20pだけで常時80型以上、25〜26pは常時200型以上がそろう。また6月と11月にシーズン商品を売り切るように仕入れ、翌年に持ち越せる商品も多いことから、プロパー比率は9割以上と高い。「サイズごとに固定客を把握しているので、それに新規の数をプラスした見積もりで仕入れています」。
25〜27pに対応するパンプス。¥13,440 

回転率の良くないサイズを少量多品種で展開するのは容易ではない。現にそうした店はほとんど見当たらない。「単独店のオーナー店主で、30年以上の実績があるからできることかもしれません」。簡単に真似はできないはずですよ、とも。

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