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フットウエア・プレス  2005・11
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MDガイド/スニーカー スニーカー市場に巻き返しの兆し 薄底・細身、ランニング系が好調

ジャーナリスト 浅原孝子

取材メーカー・卸
アキレス  アシックス
アディダスジャパン
カメイ・プロアクト
コンバースフットウェア
ナイキ
ニューバランスジャパン
プーマジャパン

ここ数年スニーカー市場は厳しいといわれ続けているが、05年にやっと巻き返しの兆しが見えてきた。薄底、細身タイプの流れはまだまだ途切れることはなく、ランニング系も好調に動いている。各ブランドとも独自の提案で市場拡大を図っている。

各ブランドの06年春夏商品傾向

■ナイキジャパン
ナイキ
エア、サッカー、ウィメンズの3点にフォーカス


「ナイキ エア マックス スター」\9,800

「ウィメンズ ナイキショックス バロー」\13,000

「ナイキ ティエンポWC」\8,500
 今期のポイントは3つ。ひとつめはマックスのリニューアルモデルを展開し、ランニングビジネスを伸ばしていくこと。エアがブームとなった90年代を知らない今の20代にとって、エアは新鮮な商品。エアを大きくフォーカスし、若い層の認知度を高める狙いだ。
2つめはサッカーワールドカップ年としてフットボールに注力すること。サッカーアイテムのリニューアルとともに、フットボールテイストを取り入れた商品も発売。アパレルと絡め大々的に取り上げていく。
3つめはウィメンズのアプローチ。毎シーズン、女性層向けにキャンペーンを行っているが、さらなる浸透を図るべくウイメンズスポーツに力を入れていく方針だ。人気のショックッスを搭載したモデルや、ミッドカットモデルなどフィットネスコレクションも強化していく。
 「06春夏は2ケタアップを見込む。その要因としてあげられるのがランニングの大きな流れ。商品価値とプライスを見直し、機能性に再度目を向けてもらうようにアピールしていく」(猪谷聡也マネージャー)。
HP=http://www.nike.jp/


■プーマジャパン
プーマ
柱はブルーランニング。バルカナイズドが新カテゴリーに


「プーマ 3000メートル」\8,190


「プーマ サトリトレーナー」\11,550


「プーマ エルレイウィメンズ」\5,040
 06春夏も独自カテゴリーのブルーランニングやモータースポーツを柱に展開していく。ブルーランニングの注力商品としては、3000メートル障害で使われるスパイクをカジュアルシューズにアレンジした3000メートルや、評判のよいサトリをアレンジしたサトリトレーナーなどがあげられる。
さらに新カテゴリーとして米国市場を中心に伸びているバルカナイズドが、カラー込み23アイテムで登場。05秋冬から強化しているウィメンズ対応のカラーもあり、ウィメンズは引き続き力を入れていく方針だ。さらに、「サッカー関連商品に盛り上がりを期待している」(マーケティング本部カテゴリーコントロール部・五十嵐昭仁課長)。ワールドサッカーカテゴリーのライフスタイル向け商品も予定している。
 「さまざまなカテゴリーからライフスタイルやスポーツなど、ひとつのモデルをいろいろなチャンネル向けにデザインして提案しています」(同・須田健一次長)。まず価格ありきではなく、いろいろなスタイルをトータルに見せながら独自性をアピールするという姿勢だ。
HP=http://www.puma.com/