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フットウエア・プレス  2006・3
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成長企業レポート                           流通ライター/菅原俊一
神戸レザークロス (神戸・長田区)
トレンドPB商品の高回転で高効率を実現
   ――業態の多角化と異業種複合で店舗拡大
靴および服飾雑貨をトータル展開する複合化戦略が軌道に乗りつつある神戸レザークロス(齊藤伸介社長)は、4年後の2010年に売上高200億円の目標を掲げ、出店強化と新業態の開発による多角化をすすめる計画だ。新たな業態とはヤングメンズシューズショップのサブグリード°yび、アウトレットの出店である。いずれもこの3月中に1号店がオープンする。また品ぞろえは、ヤング向けトレンドPB商品で、各店の商品回転は最低月1回転させ、適正在庫で高回転を図る短サイクルMDで成長を推し進める。
エスペランサ原宿店
「エスペワールド」でアウトレット展開
アウトレット店は大洗リゾートアウトレット(茨城・大洗町=売場面積1万4850u、テナント数70〜80店)への出店となる。大洗店はアウトレット業態1号店となり、既存7業態複合ショップ「エスペワールド・アウトレット」の店名で出店する。売場坪数は50坪、オープンは3月18日となる。
アウトレットへの出店要請は多く、今後も出店を続けていく意向だ。
プロパー展開の複合業態「エスペワールド」は東京・国分寺市のJR国分寺エル店と、千葉・八千代市のイオン八千代緑ヶ丘店がある。国分寺店は快調だが、イオン八千代緑ヶ丘店は不振で、4月中に撤退することとなった。1年余での撤退となったが、同社では「郊外立地ではファッション感度や単価に加え、集客上、プロパー展開ではむずかしい」として失敗を認めている。
同社では「6ヵ月トータルの収支で赤字になったら撤退する」方針がある。しかし、郊外SCへの出店をこれで見限ったわけではない。アウトレット業態なら可能とみての再挑戦である。

アウトレットで郊外出店に再挑戦する「エスペワールド」
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