今月の記事 ピックアップ 
フットウエア・プレス  2006・4
1HOME > フットウエアプレス  
 05年上期靴輸入実績  
05年度上期(4〜9月)の通関統計から集計
1次、2次ともの伸び、革靴の43%は2次輸入
――エレガンス&ドレスが伸び、カジュアルは低迷
傾 向
●数量、金額とも2ケタの伸びで、さらにインポート商品のシェアが広がる
●1次革靴は数量、金額とも前期実績を上回り、平均単価は下がる傾向
●2次枠輸入はTQ枠以上の伸びを見せ、金額は2ケタの伸び。メキシコが6位に登場
●スポーツ靴は非革製品が大きな伸びを見せ、プラスに転じるが、革スポーツは前上期割れに
●革以外の商品は単価を上げて伸びており、この分野は中国からのインポートが圧倒的




2億9063万足
非革品目が伸び価格は下げ止まり
05年上期(以下、当上期)の日本の靴輸入実績(スキー・スパイクシューズを除く)は、数量2億9000万足、前上期比111%、金額(CIF価格※)1837億円、同116%。ともに2ケタの伸びを見せ、数量を上回る金額の伸びは、平均1品単価を上げる結果となっており、全体では価格の下げ止まりの傾向を示している。
 品目別構成比を見ると、数量では最も多いキャンバスシューズが43%の構成比。以下、ゴム・ケミカル28%、非革サンダル19%、スポーツ7%、スリッパを含む革靴4%である。
 当上期、最も足数を伸ばしたのはスポーツの121%。前上期のマイナスから大きく伸ばしている。これは非革スポーツの伸びによるもので、革スポーツは前上期の伸びからマイナスに転じており、スポーツ靴の低価格化の傾向を表している。

革靴
1039万足
足数、金額とも前上期を上回る
革スリッパを含む革靴の輸入実績は、足数1039万足、前上期比106%、金額402億6100万円、同106%だった。半期で初めて1000万足を超えている。
革靴の構成比は、数量で1次革靴56%、2次革靴43%、革スリッパ1%。1次革靴の構成比は、前上期よりも2ポイント下げ、その分、2次革靴の構成比が上がっている。2次革靴については、これまでの高い伸びではないものの、最特恵国からの輸入が依然伸びていることが大きい。また、FTAが発効しているメキシコからの輸入急増も今上期実績に表れており、まだ数量は少ないものの注目される。

続きは本誌に