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フットウエア・プレス  2006・8
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 05年度靴輸入実績     
 2005年度(05年4月〜06年3月)の輸入実績を通関統計より集計
革靴の輸入足数は2011万足に
―― ケミカルなど非革靴は堅調な伸びを持続
傾 向
●総靴輸入実績は足数、金額とも増え、さらにインポートのシェアが高まる
●1次革靴は足数で前年比99%と前年割れに。カジュアルの下げが影響する
●2次革靴は足数が横ばい、金額は2ケタの伸び。足数で紳士靴が婦人靴に迫る
●スポーツ靴の足数は革スポーツが伸び、非革スポーツが大幅なダウンに
●非革靴は足数、金額とも伸びが続いており、特にゴム・ケミカル商品が好調




5億6100万足
海外商品のシェアが85%に拡大
05年度(05年4月〜06年3月)の日本の靴輸入実績(スキー・スパイクシューズを除く)は、足数5億6150万足、前上期比107%、金額(※CIF価格)3866億円、同119%。ともに前年よりも伸ばしており、金額は足数を上回る2ケタの伸びを見せ、平均1品単価はさらに上がる結果となった。
わが国の靴生産足数(05年1〜12月)は9500万足と算出されており、輸入靴のシェアはおよそ85%と推定される。
 全体では革靴が横ばい、非革靴が好調な伸びという傾向だが、スポーツ靴については革製が伸び、非革製は大幅なダウンとなった。
 総靴輸入の91%が中国からの輸入が占め、前年比107%と依然好調。2位にはインドネシアを抜いてベトナムが入っている。
※運賃・保険料込み価格

革靴
2011万足
前上期を上回り金額が足数を超す伸び
1次、2次革靴と革スリッパを合計した革靴の輸入実績は、足数2011万足、前年比101%、金額794億2600万円、同105%だった。
革靴の構成比は、足数で1次革靴(TQ品目)55%、2次革靴44%、革スリッパ1%。1次革靴の構成比は、前期より1ポイント下げ、その分、2次革靴が1ポイント上げている。2次革靴は前期から、それまでのような高い伸びではなくなっており、当期は最特恵国の主要3ヵ国の内、カンボジアとミャンマーが前期割れになるなど変化が出てきている。
大きく伸ばしたのはFTAが発効しているメキシコからの輸入と、最特恵国のラオスからの輸入。まだ足数は少ないものの注目される。

1次革靴
1110万足
足数で前年割れ、金額は増加に転じる
TQ枠輸入の1次革靴の輸入実績は、足数1110万足、前年比99%、金額581億1400万円、同102%の結果。足数は前年を割っており、金額はわずかに伸びる結果に。足数では「その他」で集計されるカジュアルが低迷している。一方、金額では「紳士靴」が前年比107%の伸びで、価格アップの傾向を見せた。
主要輸入国で、前年の足数を上回ったのはベトナムとタイのみ、ほかは前年割れとなった。金額についてはポルトガルを除く欧米の前年割れが目立つ。
足数での品目別構成比を見ると紳士靴32%、婦人靴39%、その他29%。紳士靴と婦人靴がポイントを上げ、反対にその他の靴が下げる結果に。

この他、詳細データは本誌に