小売店研究 ● |
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店舗面積11坪で、年間純利益30万元の実績
――多くの顧客を抱え、口コミで販売を拡大
農業人口が県の総人口の90%以上を占める中国西部の小都市・威寧県。同地農民の03年の平均収入は1372元だった。これは全国農民の平均収入よりも1250元低い数字である。ブランド靴の販売はほとんど期待できないような市場で、店舗面積11坪の蜘蛛王(ジャージューワン)専売店は、年間純利益を30万元も出している。
しかも、立地条件も決して良くない。わずか道幅5mの、わき道を500mも入ったところに、自宅を改装しただけの店舗を構えている。
蜘蛛王専売店の張社長が帳簿を見せてくれた。その数字は表の通り。
年間収支
1足の平均仕入れ値 |
115元 |
1足の売値 |
142元 |
1足の利益 |
27元 |
年間総利益 |
27元×1万3000足=35万元 |
年間支出 |
家賃:2万元
販売員給料および生活費:2万元
光熱費:4000元
税金:1000元
アフターサービス、サービス品などの費用:3万5000元 |
計 8万元 |
年間利益 |
27万元 |
品質表示で消費者の信頼を得る
張社長はかつて16年間、様々なブランドの靴を扱い、温州の多くの靴を販売してきた。しかし現在では「蜘蛛王」ブランドだけを取り扱っている。
年間の総仕入れ値は149万元に達し、合計1万3000足になる。1日平均35足を売る。張社長が「蜘蛛王」ブランドを専門に扱うようになって3年余り、多くの常連客を抱え、当地の靴業界でも名を馳せるほどになった。
張社長は威寧県の靴市場を正確に把握し、そこから自らの経営戦略を打ち立てている。農村市場では消費者の需要はその年の作柄によって変動する収入に制約を受ける。そこでは質が良くて安いものを求め、製品の質と価格に注目するという。 |

農村部で実績を上げる蜘蛛王専売店 |
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