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フットウエア・プレス  2006・11
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[靴・バッグ] 最近売れている新ブランド
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アビーロード
(マドラス)
04秋冬から販売開始。「ヴィンテージ・レボーリューション」をテーマに、コガシ加工などの素材感と長い木型が特徴。1シーズン20〜25型。中心価格はカジュアル1万4800円〜1万6800円、ドレス1万8000円〜2万3000円。売上げ構成比はカジュアル80%、ドレス20%。販路は専門店と百貨店で計250店舗展開。取引形態は全品買取り。

マドラスコーポレーション  
岩田達七社長

 ビートルズのアルバム「アビーロード」のジャケットで、裸足のポール・マッカートニーにはかせる靴は何か。学生だった頃に抱いたこの疑問を、03年にふと思い出したことが立ち上げの発端です。素材感を強調するカジュアルなデザインが好評で、これまで弱かった若年層の取り込みに成功しました。結果的に幅広い年代層に受け入れられています。
 今後の課題はドレスの売上げ向上と、百貨店への販売強化。定番にならずフォローが続かない、カジュアル偏重のリスクを軽減させるためにも必要なこと。専門店は店舗数の拡大よりも、コーナー展開を基本に太く取引できる店を大切にしていきたいと思います。商品価格はもう少し上の価格帯を狙う方針で、下げることはありません。
HP=http://www.madras.co.jp/

フットミキサー仙台店 
メンズ担当 今野利和さん

 3年前のブランド開始当初から扱っています。若年層を中心に好評で、カジュアルとドレスともに売れていますね。メンズカジュアルでは3本柱の1つになっており、品ぞろえは他店よりも充実させています。今はドレス系のブーツが売れ筋です。
HP(アイウォーク)=http://www.i-walk.co.jp/

マボアット 相鉄ジョイナス店 
紳士靴担当 横尾好生さん

 当初からカジュアルラインを扱っており、メンズでは好調なブランドの1つです。中心購買層は20〜30代。新作のしぼり加工したベルト付きブーツが完売するなど好調です。同じテイストの短靴も作って欲しいですね。
HP(三中井)=http://www.minakai.co.jp/
●販売規模
04年 2億5000万円
05年 4億5000万円
06年 6億円(見込み)
*すべて下代ベース

アインソフ
(アインソフ)
04年から本格展開を開始。テーマは「日本の侘・寂とヨーロッパ伝統文化の様式美」。オリジナルの革の素材感と職人による0番手の太いステッチワークが特徴。販路はバッグ専門店とセレクトショップで半々。小売店は直営6店、FC店2店。中心上代は2万5000円。

アインソフ
代表取締役社長 道坂隆さん

服飾雑貨の企画卸に勤務していた時、1万円以上の国産革バッグを提案すべく、一事業部として立ち上げたのがきっかけ。合同展参加や個展開催を経て、昨年末に独立し本格展開を始めています。
徹底してこだわっているのは素材選定と国産。タンナーと協同でオリジナルの革を作り上げ、製品サンプルもすべて自社で製作しています。またメーカーを通さず、直接国内の職人に持ち込み製品化することで、効率的で完成度の高いものづくりが実現できました。ここまで順調に成長できているのも、こうした姿勢が評価された結果であり今後も続けていきます。
昨年からは認知度向上を目的に、小売店も展開し始めました。卸事業とのシナジー効果を図りながら、フランチャイズを含め今後も出店していくつもりです。
HP=http://www.ainsoph.co.jp/index.html

欧州職人館(ネット販売)
赤松和典社長

 扱い始めたのは2年前。当初から熱狂的な反応がありお客様のご支持は厚いですね。徹底したもの作りへのこだわりはもちろん、在庫確保や修理対応などきめ細かいフォロー体制も良いです。今後もコンセプトを変えず、今の姿勢を継続していって欲しいと思います。
HP=http://www.rakuten.co.jp/o-shoku/


ここち(滋賀県の雑貨店)
高木啓至専務

 革の質感とデザイン、それに対する値ごろ感が、20代後半〜50代まで幅広い年代に受けています。バッグの主軸ブランドであり、当店の顔でもあります。今後ももの作りの頑固な姿勢は、残していって欲しいですね。もう少しメンズテイストの商品があればより良いです。
HP=
http://www.kokondo.net/
●販売規模
05年11月〜06年6月  2億5000万円(卸+小売)
07年6月期(見込み)  卸4億5000万円、小売2億5000万円

ヒルギ
(三鈴商事)
04年秋に発売開始。20代後半〜30代の女性に向けた、タンニンレザーなどの素材感を生かしたシンプルでナチュラルなテイストのシューズ。中心価格はパンプス1万5000〜2万円、ブーツ2万9800〜3万8000円。販路は百貨店12〜13店舗、専門店約10店舗。




三鈴商事
小林英樹常務

 当社はレディスのトレンド商品を数多く扱っているので、愛着をもって長くはいてもらえるようなブランドも持ちたいと考えていました。女性の通勤時を意識し、はきやすさと上質感にポイントを置いています。すでにリピーターの多いブランドとして育ちつつあり、想定した以上の幅広い層に受け入れられています。
 今後は百貨店を中心とした、30〜60フェイスを組み込んでもらえる消化率の良い店舗との取り組みを強めていきたい。それと同時にブランドイメージに合ったセレクトショップでの展開や、自社ショップの展開も視野に入れています。
HP=http://www.misuzu-shoji.co.jp/

阪神百貨店梅田本店
婦人服飾グループ第二チーム
兵頭直城バイイングマネジャー

 扱い始めてまだ1ヶ月で認知度も高くないのですが、驚くほどよく売れており当初の予算を大きく上回りました。その要因のひとつは足入れが抜群に良いことで、足入れしていただくとほぼ確実に購入につながっています。
HP=http://www.hankyu-dept.co.jp/index.html

●販売規模
初年度:1億5000万円
06年度目標:3億円

(他のブランドは本誌に)