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フットウエア・プレス  2006・11
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 トークツ・ブループ
 濱中眞紀夫 社長
卸業態の基本は変えずに、 マーチャンダイジングの再構築を目指す
ゴールドマン・サックスとリヴァンプによって新会社となったトークツ・グループ。営業体制の刷新と組織の見直しを進めてきたが、9月には会社も移転し、新たなスタートを切っている。今後、どのように変わっていくのか、8月31日付けで就任した濱中眞紀夫新社長に聞いた。

強いところをさらに伸ばす組織に再編した

――大幅な陣容の刷新と組織の見直しをしていましたが、どんな点が変わりましたか?

濱中社長 これまでの陣容刷新と組織改革は遠藤研二前社長のもと、私は副社長の立場で取り組んできました。人事については旧トークツの部長以上の役員は多くは交代されています。組織の見直しは、強いところを伸ばしていこうという考えで臨んできました。その一つが営業の一事業部として「ストロベリーフィールズ」だけの事業部を設けたこと。もう一つは専門店・GMS事業部の下にケミカルグループを作ることで、この分野での拡大も図っていこうと考えています。
TSUという組織も新設しました。これはトークツ・シュー・ユニバーシティーの略で、百貨店に派遣している販売員の教育機関として、接客販売や販売マナーなどのレベルアップで店頭売上げを活性化していこうというものです。大きな営業方針の中で、出荷ベースよりも店頭での販売実績を重視していこうというものがあり、そこでの一番の戦力である店頭販売員たちのレベルアップをしていこうというものです。
もう一つ、今年のミス・ユニバース世界大会で2位に輝いた知花くららさんをCBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)にこの10月に招聘、当社のスタッフとして就任してもらい、企画の方向性について助言をいただくようにしました。知花さんに商品の広告塔になってもらう考えはありません。

――展開ブランドのスクラップ&ビルドの取り組みは?
濱中社長 「ニューバランス」のほか、3つのライセンスブランドのスクラップを予定しています。新規ブランドの立ち上げについては、秋から実験的に投入しているのが「アルバキアラ」。新たなスタイリッシュコンフォート立ち上げていきます。他にも高寸エレガンスとエレガンスカジュアルをPBで立ち上げる予定で、赤文字系と呼ばれる雑誌ブランドとの連動も狙っていきます。いずれもレディスで、メンズについては変えていません。
はまなか・まきお
1962年7月東京都生まれ。87年成城大学卒業。同年4月タカキュー入社。10年間、経営企画・営業企画に携わる。98年2月中央クーパース・アンド・ライブランド入社、2000年1月プライスウォーターハウスクーパースコンサルタントに合併、その間リテイルインダストリーのマネージングコンサルタントとして業務改革に取り組む。5月ジーンズメイトに入社。経営企画室長としてCRMの実践・情報化計画・物流センターの立ち上げ・新規事業立案・IRと幅広い分野で活躍し、売上げ向上に貢献。06年2月リヴァンプに入社し、トークツ・グループの経営に参加。6月トークツ・グループ取締役副社長に就任、8月31日代表取締役社長に就任

続きは本誌に。