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  2007Spring & Summer MICAM
ミカム靴見本市レポート
ミラノ在住通信員 大谷 聡美
プラットフォームが広がり、カッターシューズも多彩に

規模拡大を続ける展示会

 昨年同様、残暑を思わせる陽気の中、07年春夏シューズ・ミカムコレクションが9月21〜24日まで開催された。
 今回は展示スペースが7万2881uに広がり、昨年同時期より6%増加の1651社が出展、海外からは18%増の519社が出展した。
 来場者は5・7%増の4万4192人、そのうち海外からは11%増の2万1535人の来場があった。相変わらずドイツ、日本からの来場が多く、スペイン、フランス、イギリス、ロシアがそれに続いている。さらに、最近ではカザフスタン、タジキスタン、ウクライナなどロシア周辺諸国からの来場者が目立つ。
モスクワのジャーナリストは「イタリア人のようなファッションを真似る若い人達が増えており、寒い時でもスカートにヒールの高いパンプスをはいている」と語っており、そういった背景も関係しているようだ。

商品傾向
プラットフォーム、ウエッジヒール
ウッド、ジュート、コルク、籐などナチュラル素材を中心にさまざまなデザインのプラットフォーム、ウエッジソールが提案されている。
 フロントのみにプラットを採用した高寸ヒールサンダル、フロントはフラットでウエッジを採用したデザインと対極的なボリュームバランスが印象的。
ウエッジデザインでは、曲線的で女性らしいフォルマが新しく出ており、トップブランドではサイドから見るとウエッジ、後ろから見るとフェミニンなヒールに見える個性的なウエッジヒールを提案している。
曲線的なフォルムが新しい
(BORGO DEGLI ULIVI)
多様化したウエッジスタイル
(L'AUTRE CHOSE)
プラットを包むデザインも出ている
(CESARE PACIOTTI)



フラットシューズ
 ボリューム感のある底周りと対極的に提案されているのが、バレエタイプのフラットシューズやフェミニンなカッターシューズ。
 ポインテッドや丸いトウラインは前シーズンから出ており、スクエアのオープントウが新しい傾向として提案されている。
人気の水玉、ボーダーを採用したカッターシューズ(FABIO RUSCONI) ブロンズ、アンティークゴールドでレトロな雰囲気(BORGO DEGLI ULIVI) スクエアのオープントウに注目
(GIANNA MELLIANI)



サマーブーツ
 ファッションのシーズンレスが進む中、サマーブーツの提案も見逃せない。
トウ部分やサイドカットで涼しげなデザインが多い。
ギンガムチェックも人気モチーフ(CESARE PACIOTTI) 前開きデザインが豊富(MIHO MASUI) バイヤーに評判のデザイン(ROSA MOSA)


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