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06年上期 靴輸入実績
 06年度上期(4〜6月)の通関統計から集計
輸入動向
●上期の靴輸入は足数で1%のマイナスに。これまで好調だったゴム・ケミカル、非革サンダルの前上期割れと、スポーツ靴の伸び悩みが影響した
●金額は9%の伸びを見せ、革スリッパを除いて全てが伸びている。このうち、2ケタの伸びを見せたのがゴム・ケミカルと革靴で、両品目とも価格アップが進んでいる
●TQ品目は数量で8%のマイナスに。品目別ではカジュアルのみ6%の伸びを見せ、紳士靴、婦人靴は15%ほどのマイナスとなった。数量シェアで5割を超す中国からの輸入減がそのまま数字に表れている
●革靴の平均CIF価格は4430円。前上期よりも540円上がっている
*CIF価格:運賃+保険込み価格




2億8903万足
06年上期(06年4〜9月、以下当上期)の日本の靴輸入実績(スキー、スパイクシューズは除く)は、足数2億8903万足、前上期比99%、金額(CIF価格※)2000億円、同109%であった。ここ数年伸びていた足数だが、当上期は前期実績を割る結果となった。一方、価格は2期連続で伸ばしており、単価アップの傾向を見せている。
品目別に見ると、足数で最も多いキャンバス製シューズは前上期と同じ43%の構成比。以下、ゴム・ケミカル28%、非革サンダル19%、スポーツ靴7%、革スリッパを含む革靴3%の構成比も前上期と同じであった。
当上期、足数で伸ばしているのは1次、2次革靴のカジュアル。キャンバスも前年実績を上回っている。とくに2次枠輸入でのカジュアルは前上期比120%の結果となった。
一方、金額については1次婦人靴と革スリッパのみマイナスで、ほかの品目は全て伸ばしている。

革靴
1002万足
半期7万足ほどの輸入実績のある革スリッパを含む革靴の輸入は、足数1002万足、前上期比96%、金額444億円、同110%であった。全体の輸入動向と同様、足数減、金額増となった。
革靴の構成比は、足数で1次革靴54%、2次革靴45%、革スリッパ1%。1次革靴が2ポイント下げ、2次革靴が2ポイント上げて、さらにその差が少なくなっている。1次革靴トップの中国が下げ、2次革靴トップのカンボジアが伸ばした結果で、両国の革靴の差は33万足ほどになっている。FTA国を含め、特恵関税国への関心はさらに高まっている。

この他、詳細データは本誌に