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 HOME > フットウエアプレス >  トップに聞く ニューステップ 岩田愛一郎社長

 ニューステップ
 岩田愛一郎 社長
総合靴30店舗、新業態店を10店舗以上の出店で、 今期は売上高310億円以上を目指す
イオングループの一員として、郊外マーケットでの展開に積極的なニューステップ。主力となる業態はフルラインだが、その中身も変えつつある。また、06年には新たな業態開発で、セグメント化した店舗展開にも乗り出している。社長に就任してこの5月で3年になる岩田愛一郎社長に、この3年間と今後の展開について聞いた。

フィッティング販売のできる
専門店のスタッフを育ててきた


――就任以来、重点的に取り組んできたことは?

岩田社長 店舗のスクラップ&ビルドです。04年度からの3年間でマーケットの小さい郊外NSC(近隣型SC)立地の店を中心に50店舗をスクラップしました。この結果、05年度、06年度とも既存店ベースで前年を上回り、この1年間では1ヵ月も落とすことなく伸ばしてきました。会社の資源を集中すべきロケーションはどこかということから考え、モールSCの中に存在するニューステップをメインに、この2年間は出店を進めてきました。
店舗改革と並行してこの3年間、専門店として接客できる人を育てることに取り組んできました。年に1、2回の割合で全ての店をまわっていますが、そこでは専門店のスタッフとして動いているかどうかをチェックしてきました。

――そのための社内教育にも取り組んでいますか?

岩田社長 昨年からはフィッティング・アドバイザーという社内制度を設けました。商品知識の習得や靴の手入れからOJTまで含めた研修を徹底的に行い、最後に技能審査をしてフィッティング・アドバイザーを認定しています。実際、研修を受けた人の1割ほどしか合格しない厳しいものですが、そこから接客が大事という社内文化ができて来ています。われわれはGMSから早く脱皮し、決別しなければいけないと考えています。
社長就任当時、セルフ業態と決めていた店が多くありましたが、これを全てやめました。接客が必要かどうかはお客様が決めることです。ただ、フルタイム接客をすることは無理であるから、特定の曜日のこの時間帯だけは接客をするというように明確に決め、全体に接客のための時間を確保するように変えています。

続きは本誌に