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特集ダイジェスト 「ジャパン・ブランド」中国を往く
中国市場への出店計画は?
北京五輪に向けスポーツメーカーが規模拡大。
靴チェーンや香港実績のある専門店も出店の意向


イオン
北京近郊にイオンがモール型SCを開発
イオンは昨年、北京市内に北京永旺商業有限公司(北京イオン)を設立し、中国・華北地区でモール型SCの本格的な開発に乗り出す。オリンピックを契機に大きな経済成長が見込める北京で、事業基盤を固め需要獲得を狙ったものだ。
1号店は今夏、北京近郊の昌平区で敷地面積9万u、延べ床面積14万9000uの規模で開業する予定。ジャスコを核店舗に、イオングループの専門店事業会社がテナントとして入居し、靴チェーンのニューステップやスポーツチェーンのメガスポーツも含まれている。入居テナントは未発表だが、たとえばバッグチェーンの東京デリカのように、日本のイオンSC内で多店舗展開し、グループ企業と競合しない企業が参画することも十分に考えられそうだ。

モール型SCの中国1号店「イオン北京国際商城SC」のイメージ図



エービーシー・マート
韓国の次なる海外出店先は「中国」?
 エービーシー・マートは中・長期的な経営戦略として、「世界マーケットへの発信」を掲げている。同社の連結子会社、エービーシー・マートKOREAは現在、韓国で積極的に出店。前期(06年12月期)店舗数は34店で、売上高73億0600万円、経常利益10億5100万円と経営状態は良好。今期上半期も5店舗を出店し、売上高は前年同期比33・5%増を達成、08年後半から09年前半で韓国取引所に上場する計画もある。
こうした韓国での成功を受け、「その他海外市場への販路拡大の可能性を検討」しており、すでに市場調査等を行っているものと見られる。新たな出店先として、有力な候補と思われるのが中国だ。上海や北京の経済発展は目覚しく、市場環境や購買傾向は韓国のソウルと似ている部分も少なくない。今後の動向が注目される。

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