今月の記事・ピックアップ 2008・6
 HOME > フットウエアプレス >  [靴はきもの小売業]の実態と見通し
「2007年商業統計速報」を読む
前田喜昭
[靴はきもの小売業]の実態と見通し

店数、販売額ともまだ減り続けている

商店数

靴はきもの店は現在1万2000店

@07年現在、わが国靴はきもの小売総商店数は1万2300店。それは小売業合計114万店の1・1%を占め、1店当たりの手持ち人口は1万0300人。
ちなみに同じ中分類に属する男子服店は2万2000店、婦人・子供店は7万8000店。
A前回(02年。以下同じ)の本調査と比べた商店数減少率は16・8%(2500店)で小売業合計の12・6%を上回っている。
この間、中分類28業種で商店数の減少率が靴はきものを上回ったのは呉服・服地・寝具、酒、書籍・文房具、写真機・写真材料など11業種を数え、02/97が2業種に過ぎなかったのと比べて隔世の感がある。
高度成長期の出店ブームの反動で、91年のバブル崩壊を契機に始まったわが国商店の激しい市場撤収、それは10数年を経てぼつぼつ収まるかに思われたが、まだ減り足りない業種が少なくないようだ。
B靴はきもの商店数のこれから先の見通しは、時流対応力、販売競争力、商店調達力、後継者のある・なしなどを背景に、04年の中間期分析(本誌05年8号)でも予測したように、合計で8000〜9000店に達するまで、5年間に10〜15%のペースでの減少が続くのではないだろうか。



その他のデータは本誌に