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08年秋冬バッグトレンド
アジアリング/川崎 智枝
カジュアル化の流れで、「フォークロア」が浮上

 08年秋冬今シーズンは「ナチュラル」や「フォークロア」といった、肩の力を抜いたテーマが目立った。トレンドだけでなくシーンやモチベーションに合わせた提案も不可欠。


レディス
ボリューム感のある革とナイロン素材で見せる

フォークロア
市場全体がカジュアル化するのと同時に浮上してきたテーマ。起毛素材やフリンジ、パッチワークなど手作り感覚のボヘミアンディテールがトレンドに。ピンク、オレンジ、ターコイズなど鮮やかなカラーバリエーションもポイント。
「サック・ガールズ」(サック) 「バルド・ロゼ」(レガロ)
「ウィズ」(ウィズ) 「ドマーニ」(ドマーニ)


ナイロン素材
 秋冬も継続するスポーティー人気から、ナイロン素材が欠かせない。軽量、撥水、発色の美しさなど素材のメリットを生かした提案が増えた。オリジナルプリントやジャカード、ダウン風アレンジ、シャイニーといった工夫が見られる。
 
「セ・トレ・ボンボン」(サック) 「バルド・ロゼ」(レガロ)


ボリューム感
タックやシャーリングによりふっくらさせたボリューム感のあるフォルムが目立ってきた。洗い過ぎないナチュラルな風合いが見直されている。革ではバッファローやゴート、シープなど厚く自然な凹凸感のあるものが増加。ソフトで優しいシルエットが注目されている。
「アナザー・アングル」(ジェノバ・ジャパン) 「ローズ・ローラ」(マツモト) 「フェミーテ」(トップ・ギア)


小振りサイズ
 ボリューム感とは対照的に、小振りサイズのアイテムも登場。ミニ手提げやクラッチなど、アクセサリー感覚で小さめを楽しむ傾向も。久しぶりにポシェットも復活。カラーバリエーションや2ウェイなど遊び感覚も欲しい。
「ショーゾー」(レガロ) 「アインソフ」(アインソフ) 「ニュートラル・グレイ」(高屋)


ユニセックス
ボストンから大人の持てるトートに移行

ざっくりトート
エコバッグや「LLビーン」の影響もあり、シンプルでざっくり持てるトートタイプが復活。ボストン型が飽きられてきたことも大きい。ショルダー付きやカラフルインナーなどに工夫を凝らしたものが見られる。トラベル、マザーズ、タウン、ジムなど、男女共様々なシーンに対応出来ることもポイント。
「ガラージュ」(カザ) 「ヴィタ・ローザ」(トップ・ギア) 「バガテル」(高屋)


リュック、ワンショルダー
 リュックやワンショルダーの流れが本格化。これもカジュアル&スポーツ化によって拍車がかかった。メッセンジャーと並行してマークしたいアイテムだ。今年は大人が持てる革付属やアウトドア過ぎないテイストが受けている。
「テット・オム」(三洋) 「ハーベスト・レーベル」(ハーベスト)


メンズ
多彩になる素材のバリエーション

異素材タイプ
メンズのウォッシュレザー人気も一段落し、ナイロンやコーティング調、リネン、PVCなどノン・レザー素材バリエーションが拡大してきた。ライトなカラー展開も不可欠。一方、革ゾッキでも凹凸感あるシュリンク調やハ虫類付属などで変化を見せている。
「ラガシャ」(トーリン) 「キーファー・ノイ」(マツモト) 「アックス」(イケテイ)