今月の記事・ピックアップ 2008・8
 HOME > フットウエアプレス > ザ・スペース「ビバ・サーカス」


トレンド商業空間


天井回りや壁面棚が印象的なコーナー(ランガムプレイス店)
「ビバ・サーカス」
ワールド・トレード・センター店/
ランガムプレイス店

(香港)

グレードの高いカジュアル業態を
香港市場でFC展開


モード・エ・ジャコモ(東京・渋谷区)は「ビバ・サーカス」業態を香港に出店した。4月20日にワールド・トレード・センターに、続いて5月22日にはランダムプレイスにオープンした。同社の海外出店はこれまで台湾・台北があったが、香港市場は初めてとなる。
ショップはFC契約を結んだ香港企業が運営する。ショップ展開については1年ほど前から要請を受けており、香港市場もヤングトレンドの感度がアップしており、ファッションビルの中でカジュアル業態を求める意識が高まっているとの判断から、今回の出店に踏み切った。
20代を対象に、カジュアルをベースにさまざまなシーンのスタイルを展開する「ビバ・サーカス」業態。靴は「ラバー・ソウル」「ノーボックス」などとバッグの「ラバー・ソウル・サック」で構成。このうち日本生産の商品が3割を占める。靴の中心価格は日本円換算で1万1000〜1万2000円。市場のカジュアル商品としては上のランクになる。
 店作りはロケーションに合わせて雰囲気を変えている。ワールド・トレード・センター店は横に長い売場で、ウインドーを効果的に使い、ゆったりとした店内への導入を図っている。一方のランダムプレイス店は中央広場に面した売場で、間口を大きく取り、白を基調に見せている。奥には扇状の天井を設け、枠で囲ったガラス棚で演出したコーナーを設け、変化を付けている。
「人気のセレクトショップも靴の取り扱いを増やしており、日本ブランドに対する関心は高い。売上げは計画通りに推移している」(向泰弘商品書本部長)。今後の出店については未定だが、香港市場のほかマカオ、本土(上海)への出店も考えられるという。


間口を広く取り、入りやすい売場にしている(ランガムプレイス店)

白を基調としたランガムプレイス店


横に長くゆったりした店内のワールド・トレード・センター店

ガラススクリーン仕切られたワールド・トレード・センター店