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ライフスタイルバッグの開発現場
ジャーナリスト 三田村蕗子


「ヘム」HeM(鴻池製作所)

インパクトあるロゴの非革バッグで
新規販路開拓


市場に即した若々しいブランド
中心価格は7000〜1万円。ナイロンや綿などの雑材を使った「軽くて丈夫で、長持ちするオシャレなバッグ」で若い男女に人気を集めているブランドがヘム(HeM)だ。
 母体は鴻池製作所(東京・千代田区、ヘム=TEL03・5728・7430、http://www.hem-net.jp/)。市場の流れに即した若々しいブランドを立ち上げようと、外部からデザイナーやショップスタッフを集めて95年にスタートしたブランドだ。ブランド名のヘムとは英語で「縁(ふち)」を意味し、真四角なバッグをイメージしたネーミングだ。強烈な印象を与えるロゴはスターウォーズ・エピソード1やナイキの広告も手掛けたニューヨークのデザイナーが担当した。
 バッグは5つのラインで構成されている。ワークシーンを演出するワークサポート、定番的な位置づけのスタンダード、シーズンごとに旬の素材や形、機能を提案するコンテンポラリー、旅行に便利なトラベル、アクセサリー感覚で使える財布やミニバッグなどのアクセサリーの5つだ。
 このうちヘムの象徴的存在といえるのがワークサポート。「ドキュメントケースなどオフィスワークや収納、プレゼンテーションをより美しくサポートするアイテムです。例えばプレゼンをする時に、もっと相手にアピールするファイルケースがあった方がうれしいし、プレゼン力も高まる。こんな発想から生まれたのがゴールドを始めとする派手な色を用いたケースやPCバッグです」(同社)。
ファッション誌に取り上げられ、ヘム人気に火を付けたバッグ。4000円を切る価格と機能性、可愛さが若い女性に支持された ヘムのロゴを大胆にあしらったナイロン素材のポーチ類。ビビッドな色使いも人気の一要素だ スタンダードラインのトートバッグ。たっぷり入る収納性とカラーバリエーションでロングセラーとなっている

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