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 特集
価格対策 これが売れている41
 昨年秋の金融危機に端を発した世界的な景気低迷は、靴の市場にも需要不振という形で現れてきている。ここでは買い控えとあわせて買上げ単価も下がる低価格志向が顕著になってきている。
 こうした中でどのようなアイテムが売れているのか、今春の売場から売れ筋商品を紹介する。また、低価格志向の消費傾向に対して売場ではどのように対応しているのか、全国の靴専門店、百貨店にアンケートで聞いた。


関東・関西地区有力27店 春の売れ筋
1月下旬〜2月上旬に関東・関西の靴店・靴売場で、今春発売されたばかりの人気商品やロングセラーなど各店の売れ筋を聞いた。立地・業態別に郊外型ショッピングセンター・都市型路面・百貨店・駅ビル、ファッションビル・駅地下街の6つに分けて紹介する。

都市型 路面
バス 自由が丘店(東京・目黒区)
「クロールバリエ」334(バスコーポレーション) \9,500
長く展開している商品。洗えることと、エナメル素材のエレガントでシンプルなデザインが通年で好評。年齢層も20〜50代まで幅広い。なかでも、小さな子供を持つお母さんに「幼稚園の送り迎えで汚れても洗える」と反応が良い。年間240足(月10〜15足)の販売実績。





フットクリエイト(京都・下京区)
「グーテヴァール」(ラッキーベル)¥26,000
昨年10月から扱い始め、1月下旬までに10数足を販売。立ち上げたばかりの国産コンフォートとしては上々。3万円台が多いコンフォートの中、品質や設計を比べても確実に値ごろ感がある。きれいなターコイズ色のアッパーも目を引いている。





ワシントン靴店 銀座本店(東京・中央区)
「リーガル」552RAF(リーガルコーポレーション)¥16,000
アメカジ人気の中、定番的に売れているベロア使いのプレーンモデル。明るい色が売れる春は赤底のライトベージュが特に人気で、投入から1週間で3足の売れ行き。このほか白底の明るいパープルもよく手に取られる。リーガルで1万6800円は値ごろ感がある。


TSOC 御徒町店(東京・台東区)
「Kスイス」マルチコートKSMO2(ムーンスター)¥3,790
冬のバーゲン時期には量販店価格のスニーカーが動く。このバスケットタイプのほかに"KSM06フューレンド"も売れており、これら2型で月30足近い売れ行き。Kスイスとしてはでリーズナブルな値段が売れている理由。


ファッションビル

アーバンシューズ ビブレ横浜店(横浜・西区)
「ヴィジョン」MCR209(ランテック)\5,700
12月に入荷した春ものスニーカー。中・高校生中心に若年層に好反応で、最初仕入れた20足の在庫は1ヶ月ほどで完売。1月の再入荷後も売れ続けている。雑誌掲載効果もあるが、店頭でデザイン性や色使いに惹かれて購入するケースの方が多い。




「レセプション」8−2876(昭和ケミカル)\5,900 
数年前からコーナー展開する昭和ケミカルコーナーの中で、一番安定したケミカル定番品。普段ばきに加え、結婚式などパーティー用の需要も取り込む。アジア系の外国人にも好評。季節関係なく1週間2足程度の安定需要があり、セールせずプロパーで売れる。






ボストン靴店 梅田ヘップファイブ店(大阪・北区)
「マッドフット」マッドプレデターハイ(IFA)¥9000
連休には4日で40足売れた実績もある人気商品。普段はスニーカーをはかない客層も取り込めている。トレンドのハイカットデザイン、1万円以下という値ごろ感、カラーリングの良さ、雑誌掲載多数など、売れる要素をいくつも備えている。購買層は10代後半。





「ニューバランス」A03(ニューバランスジャパン)¥10,800
連休には4日で20足売れた実績もある。「マッドフット」同様に、トレンドのハイカットデザインや値ごろ感が好評。購買層は10代後半〜20代前半。






ミハト 渋谷109店(東京・渋谷区)
「ジェリーガール」9284(ジェリーガール)¥3,000
ビビッドなネオンカラーの稲妻ワッペンと、ワッペンと同色のヒールが目を引く。バックスタイルの可愛さが人気の要因。スウェット地なのでカジュアルにも履きやすい。特に爆発的というわけではないが、コンスタントに売れている。注目度の高い靴の一つ。
売れ行きは週に2〜3足程度。

その他の売れ筋は本誌に