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ライフスタイルバッグの開発現場

「アディクティブ」(メインフォードインベストメント)

手頃な価格のメンズ・ファッションバッグ

スタイルに応じて選べる2万円以内のメンズバッグ

アディクティブはカジュアルなスタイルとモードファッションを融合した、ちょっとワイルドでセクシーなファッションを展開するメンズバッグ。アパレルの別注やオリジナルブランドを手掛けるメインフォードインベストメント(東京・渋谷区)が昨年5月に立ち上げたブランドだ。
 当初の素材は合皮だったが、取引先から「革物もほしい」との依頼が増え、ラムレザーを使ったアディクティブEXもスタート。今年1月には新たにナイロン素材を用いたカラフルなアディクティブ55も立ち上げた。現在は、アディクティブ、EX、55の3つのラインを並行して展開している。
 どのラインにも共通するのが、ファッション性の高さと手頃な価格だ。アディクティブ55の上代は4900円〜。ラムレザーのアディクティブEXでも上代は2万円以内に抑えている。
「女性がその日の気分や服装に合わせてバッグを変えるように、男性もスタイルに応じてデザインや素材を変え、バッグを自在に選んでほしい」(アパレル事業部メンズ営業部)という考え方ゆえだ。
 
価格の安さと斬新なカラリングのアディクティブ55
 3つのラインの特徴を紹介する。
 最後発のアディクティブ55は、圧倒的な価格の安さとカラリングの斬新さが特徴。素材はオイルコーティングを施したナイロン。生地には、ファッショントレンドの一つであるアメリカンサーフのエッセンスを取り入れて多数のワッペンを付け、赤、白、青、緑など目を引く色を大胆に組み合わせている。
 売上げは絶好調そのものだ。1ヵ月半で初回分のロットは完売。新作コーナーで販売を始めた東急ハンズでは、1ヵ月で約100個の売上げを記録した。
「市場にここまでのカラリングはなかったので、それなりに反響はあるとは思っていましたが、正直びっくりしています。ずっとファッション(アパレル)をやってきたため、バッグの色はこうだという先入観がなかった。それがよかったのかもしれません」(竹山さん)
 もっとも人気なのはマンゴー型のバッグ。価格は4900円。世界の国旗をモチーフにした赤・白・緑(イタリア)、赤・白・青(アメリカ)、赤・黄・黒(ドイツ)の配色は、高校生から40代まで幅広い年代の支持を獲得した。色使いだけでなく、ポケットの中にさらにポケットを設け、両サイドにファスナーをつけ、どちらの肩にかけてもファスナーを開けやすくした機能性も高く評価されている。
 女性ファンも少なくないことから、今シーズンは白・ピンク・紫や、紫・ターコイズブルーの組み合わせも追加。さらに華やかさがアップした。

  

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