今月の記事・ピックアップ 2009・8
 HOME > フットウエアプレス >  08年度靴輸入実績

08年度靴輸入実績
(08年4月〜09年3月までの通関実績より)

革靴は足数、金額とも前期割れ
――1次革靴がカジュアルを除いて2ケタ減


● 靴の輸入足数は7億足。インポート靴比率は86%に
● 革靴は2079万足、前期比99%とマイナスに。価格は前期比90%とさらに下がる
● 1次、2次の革カジュアルが2ケタ伸びを見せたものの、他の革靴品目は横バイかマイナス
● スポーツ靴は3期連続のマイナスとさらに縮小が続く
● 靴のアッパーの輸入は革、非革とも2ケタのマイナスと低調

輸入靴
6億0093万足
ゴム・ケミカルも3%増にとどまる
 08年度(08年4月〜09年3月)の日本の靴輸入実績(スキー、スパイク靴など除く)は、足数6億0093万足、前期比100%、金額4241億円、同96%に。足数は前期をクリアしたものの、金額については4%のダウン。価格については為替変動のほか、昨年秋以降の低価格志向が影響している。この結果、日本の靴市場の86%が輸入靴と推定される。
品目別で見ると、足数で前期を上回ったのはゴム・ケミカルとキャンバス。革靴は全体ではマイナスになったが、カジュアル靴(紳士靴・婦人靴以外の「その他」の靴)は1次、2次ともに2ケタの伸びとなった。他はすべてマイナスを記録しており、中でも革スポーツが最も下げ幅が大きく、前期比22%減となっている。他には1次革靴の紳士靴と婦人靴が2ケタ減となった。
国別では中国が前期比99・9%の5億4960万足と下げている。シェア92%は前年と同じ。他に当期、足数で下げているのはカンボジア、イタリア、タイがある。この3ヵ国は前期に引き続き下げている。反対に前期に続いて伸ばしているのがベトナム、バングラデシュ、ミャンマー。ベトナムは量の多いゴム・ケミカル靴や非革サンダルをさらに伸ばしている。LDC(後発開発途上国)のバングラデシュ、ミャンマーは2次革靴を順調に伸ばしている。





続きは本誌に