今月の記事・ピックアップ 2009・8
 HOME > フットウエアプレス 「リモワ」トパーズ6607
これで、ロングセラー
「リモワ」 トパーズ6607 (林五)
世界中で60年以上も愛され続けている定番中の定番

ドイツの老舗が誇る機能美
 軽量・質実剛健・時代に左右されないシンプルなデザイン。こうした特徴を備え、海外旅行用のスーツケースならこれ、という定番がある。ドイツで1898年に創業したリモワ社によるトパーズシリーズもそのひとつだ。
本国ドイツでトパーズのプロトタイプともいえるアルミ鋼のトランクが作り始められたのが1937年。当時は第一次大戦を機に物資が枯渇しており、当時のドイツ軍からの要請という軍事的な背景も絡んでいたという。これが従来の、旅行用の鞄といえば革が一般的だったものを金属製へ、というひとつの流れができる素材の一大転換期にもなった。
その後に金属製のトパーズというシリーズが量産化され世界に送り出されたのが1950年。基本デザインはほとんど変わらぬまま約60年も世界中で親しまれていることになる。まさに歴史的な重みと裏付けのある定番シリーズでもあるわけだ。

表面の凹凸は飛行機から着想
日本では林五が代理店となり、取り扱い始めて約20年。中でも「トパーズ6607」は、扱いやすい大きさと機能でロングセラーの代表作に位置付けられている。
リモワの大きな特徴である表面の凹凸は“リブ加工”と呼ばれ、軽量化と耐久性を同時に満たす。これはドイツの飛行機であるユンカース52号の外板設計を参考に生まれた波形の加工で、平らな板に比べて衝撃を吸収する範囲が小さく、外からの衝撃に対しても強い。
また金属製なので素材の耐久性は高いが、軽量化を図るためにアルミ部分の厚さは実質1ミリ以下のシート状になっている。こうした工夫により総重量は5.4kgを実現。一般的なジュラルミン製ケースに比べて、持ったときに見た目以上の軽さが感じられる。
価格は12万6000円(税込)。色はシルバー1色で、百貨店を主軸に専門店や小売チェーン店などで展開している。

続きは本誌に

リモワHP=http://www.hayashigo.co.jp/rimowa/