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オーダー対応の小売店
ヤジーテイス 東京・渋谷区

40種類から選べるネイティブアメリカンバッグ
 インポート(米国)のプリント生地に、本格派の革を合わせたセミオーダーバッグを手掛けているのがヤジーテイスだ。ロボットやクラシックカー等が描かれた陽気で楽しい綿100%のプリント生地は、常時200種類。表面にPVCコーティング加工を施した素材と、表面に超撥水加工、裏面にPVCコーティング加工を施した素材とがそろう。
こうしたインポート素材を使ったバッグは市場に増えつつあるが、革の質の高さはヤジーテイスならではの大きな魅力。店主の大塚正憲さんはデザインのベースを「ネイティブアメリカン」に置き、革には徹底的にこだわる。ハンドルやパーツ部に使用しているのは、タンニンなめし革や、ヨーロッパ産の原皮を天然植物タンニンでなめし、オイルに充填させロウ引き加工を施した本ヌメのホースレザーだ。「ヨーロッパの原皮は国内産に比べると、厚みがあって銀面が美しい。色もこちらでオーダーして色出ししています」(大塚さん)


ステッチは11色から選ぶこともできる
 オーダーの手順は、まず約40種類の中から好みの型やサイズを、次いでボディー素材を選ぶ。プリント素材のほか、純綿をロウにつけ込んだオリジナルコットンや、表面に撥水加工を施して裏面は樹脂コーティング加工を施したコットンダック、6号帆布、パラフィン帆布、デニムも選択可能だ。  さらにハンドルなどの部分の色(黒と茶の2色)とステッチの色(生成・黒、茶の3色)を選ぶ。ステッチには赤や黄、サーモンピンクなど11色のオプションも用意されている(+1575円)。型にもよるが、開口部にファスナーを付けることも可能だ(+3500円〜)。  中心価格は2万円前後。最近は、かちっとした型から、ソフトな型に人気がシフトしているという。  「ソフトな型は、芯を使って内側から補強しつつ柔らかく見せなくてはいけない。かっちりタイプよりも技術的ハードルが高いのでやりがいがありますね」(大塚さん)

 客は女性が多く、20代後半から40代前半が中心。和柄やタトゥー柄は男性ファンの支持を得ている。毎年発表する新しい型を必ず注文する客、異なる型やプリント地でリピートする客など熱狂的なファンも多数。「今後は卸も手掛け、男性にも持ちやすく、かつヤジーテイスらしい持ち味のバッグに力を入れたい」と大塚さん。販路拡大が期待されるブランドだ。 ▽ヤジーテイス 東京都渋谷区恵比寿2―5―6、TEL:03・3441・7158
http://www.yazzietaise.co.jp/