今月の記事・ピックアップ 2010・6
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足に優しい靴としてコンフォートやウォーキング、あるいはスタイリッシュ・コンフォートを販売してきた売場で、「足の美と健康」をテーマとしたウェルネスの切り口で、足関連のグッズも取り上げ、トータルな売場展開でさらなる活性化を目指す。当シリーズは、ウェルネス展開のための品ぞろえ、新製品、売り方、販促、情報、売場動向などを多角的に紹介する。 

靴・雑貨見本市ISFでウェルネス提案
「足の美と健康」に注目。出展社、イベントともに大幅拡充

 靴・雑貨見本市ISFは4月に開催した第40回で、「足の美と健康」の追求、つまり足のウェルネスを大きなテーマに掲げ、関連する出展社とイベントを大幅に拡充した。健康志向が高まる中、専門店をはじめ靴を扱うすべての売場に、ウェルネス関連の靴および関連用品の導入を提案するのがその狙い。イベントの様子と一部商品を紹介する。

     
日本ウオーキング協会専門講師の上野敏文さんが、足腰への負担が少なく長時間歩いても疲れにくい“ナンバ歩き”を解説した。雑巾しぼりを例に挙げ、参加者に身体を効率的に使うことの重要性を指摘。具体的に歩き方を示しながら、実際に全員で挑戦 
  初出展のミズノは、今年4月に発売した「ウエーブ リバイブ」を訴求。草鞋の特徴を応用しながらミズノウエーブを搭載し、新しいウォーキングサンダルとして打ち出す

     
現役モデルでライフスタイルアドバイザーの豊川月乃さんが実演、解説した「女子力アップ! 美しく魅せるウォーキング」。
女性のみならず男性の来場者の関心も高く、美しい姿勢で歩くポイントを一人ひとり丁寧に伝授した 

     
バルセロナ五輪50km競歩で出場経験を持つラバ・チューブの園原健弘さんが、シェイプアップのためのウォーキングを指導。歩くことでどれだけの効果が得られるか、調査データも紹介して売場での導入を手引きした 
     
 コンピューターを使用して足型を計測するコーナーを常設。数秒でできる有効な接客ツールとして関心を集めた
   靴資材メーカー・村井のブースで、新潟医療福祉大学の阿部薫准教授が講演。まだあまり認知されていない妊婦と子供のインソールの必要性を、軽妙な語り口で分かりやすく解説した
     
 VIPグローバルはブース内で、除菌イオンの温風・冷風が出るマッサージ機「コスモストルネードHP」の体験を実施。接客時のサービスとして靴専門店から受注があった    ヤマトが提供した足浴体験コーナー。お湯を使わず、岩盤による遠赤外線効果で体を温めることができる
     
 フットケアサロン那由他の大岩久恵代表が、角質などフットケアサービスを連日無料実施。消費者に開放した3日目は多数の女性が訪れた    靴下大手のナイガイが出展。アーチサポート機能を備えた「ボディクロージング」を前面に打ち出した。ゴルフやウォーキングなどスポーツシーン別の展開が特徴で、写真中央はアウトドア向け
     
 数千人の足型データをもとに開発したウィニングワンのインソール「バネ」が注目を集めた。現在スポーツ店中心に600店で展開し、主婦からプロスポーツ選手まで幅広い客層から支持。今後は靴専門店にも広げていきたい考え   販売好調な左右非対称ソックス「R×Lソックス」は色展開が豊富に。タウン、ランニング、外反母趾と用途別提案は広がり、自転車対応も加わっている 
     
東京・吉祥寺のコンフォート店、オートフィッツの吉野弘さんが足のトラブルと正しい靴選びを、数種類の靴を用意して解説。フットプリントを使って参加者の足型を計測、データに基づいた実践的な選び方は来場者の関心を集めた。提供は日本整形靴技術協会(IVOジャパン) 
     
 消費者に開放した3日目だけ行った、根本製作所による無料の婦人靴修理。一番最初に来場した消費者は真っ先に向かっていた