今月の記事・ピックアップ 2010・12
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 エスペランサ・マーケット松坂屋銀座店(神戸レザークロス) WEB

各種業態を集積した靴・雑貨のメガ・ストア
神戸レザークロス小売事業本部(東京・渋谷区)は4月29日、東京・銀座の松坂屋2階に、同社業態を集積した「エスペランサ・マーケット」1号店を出店した。売場面積98坪はエスペランサの中で最も大きく、今後の出店戦略の核店舗となる売場として、アジア進出に向けてエルペランサの世界を発信する狙いもある。10月22日には「うふふガールズ」がオープンし、同店もその中で靴・雑貨を展開するメガ・ストアとしてMDの見直しも行っている。
展開するのは「エルペランサ」「シャルマン」「エスパシオ」の靴コーナーのほか、アクセサリーの「グランドエッジ」、バッグ・帽子の「オーバータッシェ」、ソックス&インナーの「ドールキッス」に加え、カスタマイズで靴のデコレーションに対応する「O2S2」を初めて導入した。靴はサイズ陳列ではなく、アイテムを増やした展開で、コーナーごとにスツールを置いて、接客販売している。

   
 エスカレーター正面で大型売場を展開。価格は3000円台から5万円台までと、幅広い構成  昨年からスタートしたソックス&インナー展開の「ドールキッス」コーナー
   
 靴のデコレーションに対応する「O2S2(オーツーエスツー)」  「シャルマン」のコーナーでは、シャンデリア風の豪華な演出をする
   
 インポートシューズをメインの提案する「エスパシオ」コーナー  

 
 コピス吉祥寺(東京・吉祥寺) WEB

3世代のライフスタイルを提案するファッションビル
10月15日、東京・武蔵野市の伊勢丹吉祥寺店の跡地にファッションビル「コピス吉祥寺」がオープンした。主力ターゲットは20代後半〜30代前半のファミリーとその親の3世代。A館、B館の2館構成で、100店舗を超す。
靴は5店舗、バッグは4店舗が出店。このうち、新業態として初出店したのは、ジーフットの「ニューステップキッズ」。店名では2号店となるが、ベビー&チャイルドに絞った業態では初出店となる。3F「マム&キッズ」フロアの遊び場スペースの前にあり、明るいポップな売場を展開する。5階にはバッグのエースがSPA型で展開するセレクトストア「プラススタイル」1号店が出店。ライフスタイル別に4つのレーベルで構成され、短サイクルの売り切り体制でPB商品を提案する。

エスカレーター前の遊び場スペース「マム&キッズ」フロア(3F・A館) パッティングによる中底調製やオーダー中底も製作するコンフォートショップ「プリーズアーチ」(1F・A館)。商品はすべてオリジナル
角地でオープンなつくりの「マーレマーレ・デイリーマーケット」(2F・B館) SPA型バッグのセレクトストアを目指す「プラススタイル」(5F・B館)

 
 アスビー 渋谷センター街店(ジーフット)

低価格戦略からの脱却図る
 ジーフット(名古屋・千種区)は9月3日、アスビー渋谷センター街店を改装オープンした。スニーカーを中心とした1階と2階は、新コンセプトの売場「アスビートーキョー」を設置。靴と関連商品を一体的に展開する“たのしい靴屋”を目指し、2年計画で実現させていく。雑誌編集者などの協力を得てフリーマガジン「アスビーマグ」を年4回発行。連動したウェブサイトも立ち上げ、積極的な情報発信も行う。
 改装の狙いは、行き過ぎた低価格戦略からの脱却にある。「昨年は低価格に走りすぎて、スタッフのモチベーションが下がっていました。価格以外で勝負できるような店作りを目指しています」と店長は意気込みを話す。

8000〜9000円のストリートブランドを拡充する1階。NBは中価格帯を厚くし、「ここにいけばスニーカーのトレンドが分かる」展開を行う 差別化が期待できるスケートブランド「ラカイ」はモニター付きで積極的に打ち出す(1階)
2階はランニングとアウトドアを軸に本格需要にも対応できる売場作りを目指す。スタッフはメーカーの講習会に参加して専門知識を習得していく 地下1階〜4階まで5階層、総売場面積290坪の渋谷センター街店はアスビーの旗艦店。今後はアンテナショップとしての役割も。
路面のウインドーディスプレイは3週間ごとに1回、メーカーと協力して製作。アウトドアはニューバランスが売れている

 
 三越銀座店 婦人靴売場(東京・中央区)

30〜40代層に向けたエレガンスに注力
銀座・有楽町地区最大の売場

9月11日に増床開業、銀座・有楽町地区で最大規模の百貨店となった三越銀座店。2階の婦人靴売場は改装前の約2倍に拡大し、総数約4200点を展開している。「銀座らしい上質のエレガンスを追求しました。特にインポートの感覚を備えつつ日本人女性の足に合う靴に力を入れています」(バイヤー)。
また「数多くのブランドの中から靴選びを楽しんでいただきたい」とブランドごとの壁をなくし、比較購買しやすい共通環境の展開をしている。

商品は1万1000円からそろえ、レインシューズ等を除き全て本革製品で構成する。客単価は1万6000円 スタイリッシュコンフォートのコーナー。ドイツコンフォートからスニーカーブランドまで幅広く展開
フロア全体を共通の環境で統一。多くのインポートブランドは仕切り壁をなくして入りやすい雰囲気に インソールやフットケア・シューケア用品を集積する「シューズコスメ」。売上げは改装前の3〜4倍と大幅増
カジュアルシューズコーナーの隣に婦人靴下売場を配置