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特集 今年伸びる「ビジネス」「商品」

注目のブランド
はくだけで美脚に――。脚の引き締め効果のある靴が大きな注目を集めている。日常生活で気軽にはける機能やデザインをいかに提案するかが、売れるポイントになりそう。普段ばきを意識した商品開発とPR活動で成功した、2ブランドの現状と今後を探る。

 イージートーン (リーボックジャパン)

バランスボールを“はく”で美脚効果

バランスボールに着想を得た空気入りのソール構造で、脚全体に自然な負荷を掛け美脚効果を促すリーボック「イージートーン」が、久々の大ヒット商品となっている。
元NASA(アメリカ航空宇宙局)のエンジニアが開発し、世界同時発売したのが09年2月。口コミで少しずつ広がり、10年春に展開した本格的なテレビCMと店頭での試しばきキャンペーンで、人気に火がついた。反響は予想を上回り販売先のスポーツ店や靴専門店、百貨店では5月から在庫切れが続出。9〜11月に展開したCM第2弾に際しては十分に在庫を積んだが、それでも一部商品でサイズ切れが起こった。ネット通販サイト「Amazon.co.jp」でも、シューズ&バッグ部門の年間売上げランキングで第2位に入っている。
10年の毎月の売上げは前年の倍以上で推移し、とくに10月は7倍近い販売実績を記録。レディス6型、メンズ2型で年間販売量はすでに数十万足以上に達しているもようだ。リーボックジャパン・ブランドプレジデントのディーター・ハーベルさんは「ユニークなテクノロジーで、リテーラーとともに大きな成功を収めた」と手ごたえを感じている。



 

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 カロリーウォークプラス(ムーンスター)

「いつのまにかスリム」になる婦人靴

 ムーンスターが10年8月下旬に発売した「カロリーウォークプラス」の立ち上がりが順調だ。「いつのまにかスリムになろっ!」というキャッチコピーで、30代女性をターゲットに日常生活でのシェイプアップを訴求。スポーツテイストではなく、婦人靴としてのデザイン性を重視した商品提案が、新しい需要を掘り起こしている。売上げは当初の目標を上回って推移しており、今期(11年6月末まで)は計画比130%を見込む。初年度3万足も超える見通しだ。
 他のシェイプアップシューズと一線を画すのは、機能の搭載が分からない“外見”。蹴りだしの力を分散して脚の筋肉に適度な負荷を掛ける低反発素材アブソレンは、インソールに埋め込まれている。見た目を気にせず通勤やお出かけではける点は大きな強みだ。




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