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REGAL Shoe&Co.
リーガル・シュー・アンド・カンパニー
(東京・渋谷区)


伝統とモダンを融合した売場で、日本革靴のスタンダードを提案



伝統とモダンを融合させて見せる売場
リーガルコーポレーション(千葉・浦安市)は10年10月、新業態店「リーガル・シュー・アンド・カンパニー」を東京・渋谷のファイヤー通りに路面店でオープンした。ヘリテージ(伝統)とモダンの融合をコンセプトにした店作りは、レギュラー業態の「リーガル・シューズ」とは全く異なる展開となる。
展開ブランドはストア・オリジナルの「リーガル・シュー・アンド・カンパニー」。第1弾のラインアップは「リーガル」の原点というべき7モデルで、ローファー、ウイングチップ、サドルシューズなどヘリテージを受け継いだシンプルなスタイルで構成されている。ディテールにこだわったオリジナルは、レザーシューズにこだわりを持つ世代も、スニーカーで育った世代にも、「リーガル」が持つ歴史と品質、デザイン性を改めて感じさせてくれるものとなっている。また、同店ではさまざまなアパレルブランドと「リーガル」が取り組んだコラボレーションモデルも限定販売している。
コンクリート打ちっ放しの店舗は左右にウインドーを置き、中央に設けているドアはかつて米国の銀行で使われていたもので、アンティークな木枠や真ちゅうノブが伝統を感じさせる。また、店内の壁面棚上のネオンサインやレジ横に置かれるアンティークなバーバーチェアも、古き米国の雰囲気を感じさせる演出だ。
入口正面には壁で仕切られたストック場がある。左右にドアを設け、上部はガラススクリーンのモダンなインダストリアル感のある作りにしている。一方、店頭ウインドー・ステージのフローリングや天井板には経年を感じさせる古材が貼られるなど、ヘリテージとモダンを演出する造作にしている。また、床はコンクリートにエボキシ樹脂をコーティングし、水面を思わせる独特な加工を施しているところにもこだわりを見せている。
商品は工場から持ち出したようなテーブルや可動式のラックの上に並べる。さらには接客に使われるペンドルトンのファブリックを使用したソファなどいずれもアンティークな雰囲気を演出している。
同店ではデザイナーも時々売場に立ち、伝統と革新性のあるモノ作りの情報をお客に伝えている。


DATA
オープン:10年10月8日
売場面積:15坪
扱いブランド:「リーガル・シュー・アンド・カンパニー」
店舗住所:東京都渋谷区神南1−9−4NCビル1F、
TEL:03・5459・3135


ファイヤー通りに面した店舗とアンティークな入口の扉

レジ裏のインフォメーションボードと製靴道具のディスプレイ

アッパーに「Shoe&Co.」と刻印されたストア・オリジナル

壁の向こうがストック場で、ガラス越しに中が見える

バック照明の入った壁面棚が商品を浮かび上がらせ