今月の記事・ピックアップ 2011・6
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(ベアフットジャパンインク)   

「裸足ランニング」を牽引し存在感を増す イタリア・ビブラム社の5本指シューズ  

一度見たら絶対に忘れられない強烈なインパクト。地下足袋を思わせるユニークな5本指ランニングシューズがマーケットに新風を送り込んでいる。
ビブラムソールで有名なイタリア・ビブラム社がはじめて手がけた靴のブランド「ファイブフィンガーズ」は、「裸足ランニング」という新カテゴリーの牽引役であり精神的な支柱として、ファンを獲得。世界中で急速に存在感を増している。  同ブランド飛躍のきっかけとなったのは、2009年にアメリカで発売され、全米20万人の走りを変えたとされる本「BORN TO RUN 走るために生まれた」(クリストファー・マクドゥーガル著)だ。


靴にクッションがあるために、人間がもともと持っているアーチが衰え、足が退化してしまうと主張する著者が、足の筋肉を刺激し、自然な足の動きや身体の動きを促進することを目的に開発されたファイブフィンガーズを紹介した。これにより地道に売上げを伸ばしてきたブランドの運命は一変。次世代を担う旗手として、ファイブフィンガーズの快進撃が始まった。 スポーツと健康の切り口で展開  日本で同ブランドを展開するのはベアフットジャパンインク。昨年までは別会社が販売代理店として活動していたが、同社のオペレーティングマネージャー・田村洋祐さんはファイブフィンガーズのポテンシャルの高さに着目。ビブラム社とも懇意にしているオーストラリアのベアフット社のジャパン社に働きかけ、販売に乗り出した。  中心価格は1万3000〜1万4000円。ランニング、アウトドア、ジム/ヨガ、リハビリ用など11シリーズがあるが、売れ筋は本でも紹介された「BIKILA」。より自然なランニングのために特別にデザインされたモデルだ。今のところ、日本独自のデザインや仕様はないが、今後、販売足数が増えていけば、甲高の人にもはきやすいタイプや日本人好みの色のリクエストも可能になるだろう。



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