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 10年度靴輸入実績
(10年4月〜11年3月の輸入通関統計から)
輸入足数が6億足を超え、 革靴は輸入が国産を上回る

――革靴は1次、2次ともに2ケタの伸び 


 主な動き
●輸入数量が6億足を超え、市場の89%のシェアに
●革靴(1次、2次革靴)の輸入が国産を数量で上回る
●中国からの1次革靴が、金額でもイタリアを抜いてトップに


 
6億2932万足
 靴の輸入実績は数量、金額とも7%台の伸び。数量ではじめて6億足台となり、市場の輸入靴のシェアは2ポイントほどアップの89%となった。マイナスを記録した前年度からプラスに転じており、とくに下期に伸びが大きかった。
 品目別では2次革靴が数量、金額とも30%台の伸びを記録、革靴の価格志向が依然続いている。なかでも紳士革靴の伸びが顕著で、平均CIF価格(運賃・保険料込み価格)で2000円を割る革靴が輸入されている。
 キャンバス靴、ゴム・ケミカル靴、非革サンダルも前年度の低迷から増加に転ずる結果となり、ますます輸入靴のシェアが高まっている。

革靴
2653万足
 1次、2次革靴に革スリッパを加えた革靴の伸びは、数量が前年度比26・8%増、金額は同12・0%増と共に2ケタの伸びを見せた。
 LDC(後発発展途上国)からの輸入増加に加え、FTA/EPA発効で、すでに1次革靴を279万足も上回っている2次革靴の伸びが、革靴の伸びに貢献した。同時に1次革靴も2ケタの伸びを記録している。
 革靴輸入の足数2653万足は、すでに国産革靴を上回る数となっている。ここの革スポーツも加えれば、さらに市場の輸入革靴のシェアは大きくなる。


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