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 インタビュー
デッカーズジャパン 鎌田愛彦 社長

「アグ オーストラリア」は安定成長。「テバ」を第二の柱に

 ムートンブーツ人気の火付け役になった「アグ オーストラリア」は、米国デッカーズアウトドア社(カリフォルニア州)が保有するブランド。日本では同社が09年2月に設立した合同会社、デッカーズジャパンが販売している。加えて12年からは、米国本社が扱う3ブランドの本格展開を開始。業容を拡大するジャパン社の鎌田愛彦社長に、現況と今後の戦略を聞いた。

――「アグ オーストラリア」の展開状況は?
 スポーツ用品製造販売のゴールドウインからアグを引き継ぎ、10年秋冬から本格的に卸を始めています。現在、口座数は400。主販路の百貨店が3割を占め、アウトドア店やスポーツ店、セレクトショップ、靴専門店などにも販売しています。店頭ではクオリティと価格のバランスに対して評価が高く、この1年は前年同期を上回る売上げで推移しています。
――直営店が増えています
 銀座と表参道ヒルズ、百貨店内のインショップで計5店舗を直営展開しています。4月にオープンした銀座店は初の路面。約100坪の売場に全ラインアップをそろえました。今秋には大阪・心斎橋に400u、2階層の路面店を出店する予定で、今期はリテールビジネスを伸ばしていきたい。また、8月1日に立ち上げる自社サイトでのイーコマースにも力を入れます。

――商品面の強化策は?
 ブーツからシューズ、サンダル、バッグ、アパレルと商品構成を広げ、オールシーズン対応できるプレミアムカジュアルブランドを追求していきます。レディスだけでなく、メンズやキッズも増やし、新しい客層の獲得も図っていきたい。
――12年から新たに展開する3ブランドを教えてください
 グランドキャニオンのリバーガイドが84年に開発した「テバ」は、水回りのアウトドアシーンに強いブランド。サンダルは日本でも認知されています。新しいテクノロジーを搭載したシューズラインを充実させ、まずはアウトドア店を中心に浸透を図っていきたい。


プレミアムカジュアルを追求する「アグ オーストラリア」11秋冬新製品。左から\36,000、\35,000、\55,000

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