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90周年を迎えたマドラスグループの新戦略  



マドラスグループは今期、創立90周年を迎えた。これを機にグループ企業を再編し、新たな体制下での5ヵ年計画を発表した。その一つはオリジナルブランド「マドラス」を核にしたSPA展開の推進。実績のある紳士靴に加え、婦人靴でも「マドラス」ブランドを再び打ち出し、若返りを図っている。並行して婦人靴を含めたSPA事業の推進、拡大も事業の柱の一つにしている。
さらにオリジナル、ライセンスを含めた新たなブランド開発も進めている。初のスポーツブランドやライセンスブランドの開発など多角的な市場開拓で、今後5年間で販売規模40%の拡大を目指す。ここでは婦人靴の売上げ構成比のアップも大きな目標となっている。

 SPA戦略

旗艦店舗となるマドラス銀座店オープン

 マドラス(名古屋・中区)は7月15日、東京・銀座に「マドラス銀座店」を、銀座4丁目交差点近くの晴海通りに面した角ビル1、2階に、路面型店舗をオープンした。各20坪の広さのフロアは1階婦人靴、2階紳士靴の構成。1階壁面にはマドラスの歴史を見せる写真を展示、2階奥にはオーダーシューズ対応の「MOSS」(マドラスオーダーシューズシステム)コーナーを設けている。展開商品は婦人靴、紳士靴とも「マドラス」のみで、マドラスの旗艦店舗に位置付けている。
ここ数年、銀座地区は中央通りに面して、グローバル展開する国内外のファストファッション系大型店の進出が著しく、老舗店舗が並ぶ同地区の風景を変えている。こうした中でのマドラス銀座店の出店は、歴史のある企業のグレードの高い店舗として、地元商店会からも歓迎されて受け入れられた。

     
 1階婦人靴フロア。平均2万円の「マドラス」を展開    2階紳士靴フロア。「マドラス」の大人のカジュアルも扱う
     
 オーダーのサンプルデザインを見せるウインドー    マドラスの歴史ある生産風景をパネル展示

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