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 全 体 動 向

バッグが順調な伸びを見せる

2014年版靴・バッグ業界の小売、卸、製造と関連資材の3業種・6業態(バッグは卸、製造はひとくくり)の売上高上位50社(バッグ小売は40社)、計290社をランキング表にした。総売上高は1兆7600億円、前期比1・8%増(決算期変更企業を除く)と前期に続いて上回った。ただ、前期は伸び率3・2%増と比べると低い伸びにとどまった。
 業種・業態別にみると、靴製造を除いていずれも前期を上回っている。伸び率はバッグ卸・製造4・7%増、バッグ小売3・8%増、靴卸3・7%増、靴小売3・4%の順で、資材0・8%減、靴製造は3・5%減だった。この中で靴卸のみ前期の伸び率を上回っており、ほかはいずれも前期の伸び率を下回っており、全体としては低い伸びとなった。
業種別では前期に引き続きバッグのほうが高い伸び率と維持した。伸び率トップはバッグ卸・製造で、前期より0・3ポイント低い4・7%増となった。前期伸び率トップだったバッグ小売は、2・5ポイント下げて3・8%増となった。
靴は靴卸が前期より0・6ポイント伸び、前期、靴業種で最も高い伸びだった靴小売は0・9ポイント下げた。最も下げたのは当期マイナスとなった靴製造で、3・6ポイント下げている。
資材はほぼ横ばいが続いている。円安の進行などの影響は、当期決算にはまだ表れていない。


 靴 小 売

上位チェーンがさらにシェアを伸ばす

靴小売りの合計売上高は、決算期を変更しているジーフットと神戸レザークロス、ワシントン靴店(富山・富山市)を除いており、47社の合計は4300億円、前期比3・4%増加となった。前期を上回った企業は24社、前期割れは18社という結果。
ジーフットが1000億円の大台に乗り、1000億円を超える靴チェーンは3社になった。この3社で3400億円を超える売上高となった。4位以下の100億円を上回る靴チェーンは6社あり、10位までの売上高合計は4200億円ほどで、専門店売上げの半分ほどを占める。大型売場で地域一番店戦略を進めるシューマートは、小売店の売上げ合計で発表しているが、1店舗の平均売上高は3億1000万円と大きい。
高い伸びを見せているのは、SCを中心に積極的に多店舗化を進めている企業だ。ダブルエー、ジェイ・ビー、マーレマーレ・ジャパンなどで、4000〜6000円台の婦人ケミカルを主力に展開しているのも共通する。店舗展開と通販の両輪で伸ばしているのがfitfitで、急成長している。


靴メーカー・卸、バッグ、資材等の記事はFWP本誌に掲載