原皮高騰のなか、高級品とタンニン革の需要は順調
2015年春夏素材見本市「リネアペッレ」が3月11〜13日まで、イタリア・ボローニャ見本市会場で開催された。42ヵ国から1101社が出展(イタリア754社、国外347社)し、昨年同期より20社増となった。内訳はタンナー523社、アクセサリー&コンポーネント449社、ノンレザー110社、デザイナー・学校・他19社となっている。
来場者は104ヵ国から1万8259人を数え、昨年同期より約750人の減少となった。その原因は、皮革業界の逼迫によるものと考えられる。順調なのは高級マーケットのみで、ほかは年々上昇する原皮の価格に太刀打ち出来ないのが現状だ。
そういった中でも、植物タンニンなめし革の価格は安定している。需要と供給が安定しており、むしろ日本や韓国などアジア市場の売上げは伸びている。
製品見本市の日程前倒しを受けて、同見本市も通常より1ヵ月早まり、次回は9月10日から3日間、会場もミラノ・ロー見本市会場に変更になる。
素材傾向
目立つアート的な仕上げ
折り紙や立体的なデザイン、砂をかけたようなフィニッシュ、“刺青”や“ペイント”風モチーフと、革にひと手間かけてアートのように仕上げた素材が豊富に提案されている。
よりソフトでライトな色出しや仕上げ、全体的に人の心を癒すような心地よい感覚は、コマーシャル的な物づくりを脱却し、原点に回帰したからだろうか。
ナチュラルでクリーンなカラーパレット、特にブルーはさまざまな素材で提案されており、注目される。
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バリエーション広がるブルー
スムースレザー、スエード、ポニー、メタリック、エナメルなど、今シーズンはさまざまな素材、仕上げで提案されたブルーが目立つ。アイスブルーからオーシャンブルーまでどこかリラックスさせるカラーが印象的だ。


さりげないオリジナル性
デザイン、仕上げ、モチーフに強烈さはないが、心に残る印象的な素材提案が多い。アニマルなどのモチーフは、大柄と小柄の両方が提案されている。トレンドセレクションで提案されたカテゴリー別に紹介する。



モチーフは60年代
ノン・レザーではブルー、イエロー、グリーンとアシッドカラー(酸味のある果物を思わせる色)が人気。フラワーや水玉、ストライプと60年代モチーフを取り入れている。

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ポインテッド、アーモンドトウは継続
「エレガンスではポインテッド、アーモンドトウは継続、日本ではスクエアトウが人気」と説明するのは木型メーカー「エンゾ」社のウバルド・べレッティ社長。カジュアルでもポリウレタン製で軽い厚底ラギットソールが継続する。
ヒールメーカー「モンティ」社では、透明のブロックヒール、メタリックの低寸ヒールを提案している。

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