今月の記事・ピックアップ 2014・7
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 マーレマーレデイリーマーケット ラゾーナ川崎プラザ店

顧客の心に響く手書きPOP

マーレマーレデイリーマーケットが売場で掲げているPOPは、温かい書き文字で、顧客の心に響き、販促に効果を上げている。大中小といった3種類の黒板に、白文字で様々なメッセージを伝える。印刷物なら見逃すことも、手書きだからつい読んでしまうという効果がある。
 大型黒板の内容は季節感の出るメッセージ。今なら夏らしい雰囲気を出している。中型黒板には、黒板周辺にあるカテゴリーの情報。小の雲形黒板には、「人気商品が再入荷」「楽ちんパンプス」など単品の情報を書き込んでいる。
 各店の販売スタッフの中に1人のPOP担当者がおり、季節によって、商品によって、メッセージやイラストを書く。1人に決めているのは、文字がバラバラになり、統一感がなくなることを防ぐためである。メッセージのキーワードはマネージャーが伝えることもあるが、POPを書く担当者のセンスに任せている。店内にはさまざまな黒板があり、商品と共にPOPのメッセージも楽しめる仕組みになっている。



 レイジースワン 新宿ミロード店

PCで作るオリジナルの敷紙、POP

新宿駅ビルの新宿ミロードにある同店では、商品の下に置く敷紙やPOPにオリジナリティーを出している。敷紙やPOPの制作はPCを使って、幾何学模様やカラフルな模様など、独自の柄をプリントアウトする。POPはプリントアウトした用紙に手書きで商品メッセージなどを書き込む。
スタッフが気持ちを込めて作ったものは、温かみがあり、その店舗の個性となり、顧客の心に届いていく。特に、新宿ミロード店は店内が白で統一されているため、カラフルな色をところどころ置き、ディスプレイのアクセントとして集視効果を高めている。
 
 

 シュープラザ上野店

外国人観光客にも見やすい「ひと目でわかる」売場づくり

「外国の方にも見やすくわかりやすい売場づくりを心がけています。メーカー各社のPOPを使うようにはしていますが、日本語だと伝わりにくい面もあります。逆に、『このブランドはここが特色!』というのを見てもらうために、商材を集めてフェースをつくって表現。携帯の写真を見せて『この商品はないか』と聞いてくることが多いので、『人気商品はここですよ』とひと目でわかるようにしています」(福島徹店長)。
 「見やすい」工夫はそれだけではない。価格がひと目でわかるようにしておくこと、ある程度ブランドごとにまとめておくことなどにも注意を払う。店頭に各国のサイズを表示し、必ず試しばきしてもらうように心がけている。「メイド・イン・ジャパンの靴」という表示も効果的という。



 パンジー 谷中銀座店

晴れた日には店頭陳列に力点

地域柄、年金生活者も多く、高額商品のお店のように思われると抵抗感を与えてしまう。そのため、晴れた日は3つの台を使って3000円台の値札とともに店頭に欠かさず陳列。とくに室内ばきは有名デパートで目にしている方がいらっしゃるので「デパートで扱われているしっかりとしたメーカーの商品」ということで一気に信頼感をアップさせる効果もある。


 京王百貨店新宿店

「京王ウォーキングシューズ」カタログで大きな効果

 販促で大きな効果を上げているのが、春と秋に発行している「京王ウォーキングシューズ」カタログ。約10万部発行し、9万部を友の会やハウスカード会員に送付し、1万部は店頭でも配布する。このカタログを見て、来店する顧客が多い。14年春のカタログには、新宿店開店50周年記念の特別な品ぞろえや楽に歩けるお出かけシューズ、エレガントな雰囲気のカジュアルシューズ、ウォーキングパンプス、シューフィッターが推薦する快適シューズなど、多数掲載されている。


 小田急百貨店新宿店

期間限定イベントで楽しめる売場提案
 小田急百貨店新宿店婦人靴売場では、期間限定イベントが好評だ。春夏シーズンでは期間限定で「フット&シューズコンサルティングフェア」を実施しており、シューフィッターによるコンサルティングなどが人気を呼んでいる。
このほかの期間限定イベントして、「ジーロ」の人気コンテスト、リーガルフェアなどコーナーディスプレイによるシーズントレンドの打ち出しなどを展開。来店した顧客にワクワクする靴を提供し、楽しめるよう、さまざまな期間限定イベントを仕掛けている。