今月の記事・ピックアップ 2014・8
 HOME > フットウエアプレス > 2015春夏資材トレンド 





 原皮および皮革の値上げが続く中、加工素材がトレンドとしても注目されている。
エナメルに代表される、つや感を出したものが継続して注目されている。濡れたようなつやのある革として、ガラスレザーやべっ甲エナメルも取り上げられている。
付加価値を高めたプリント加工も注目された。立体感を感じさせるプリントで、凹凸感のある模様がさらに豊かな表情を見せている。マニッシュなイメージの迷彩柄は継続して人気だが、転写プリントに型押しをし、さらに汚し加工を施すなど、2次、3次加工で差別化を図ったものも登場している。
メッシュやパンチングは凹凸感の表現と同時に、透け感の表情を見せるものとして注目されている。メッシュは春夏のトレンドイメージである水や海のウエーブを表現するものにも使われる。ここではヌメ革によるカントリー感を出すのではなく、ゴールドや照り感を入れて、ラグジュアリーな表情を見せることがポイントになる。
 

カラーはブルー、イエロー、ネイビー、モスグリーン

 カラーはブルー、イエローのほか、春夏のイメージである水や海から、深海を思わせるネイビーや、深い森のモスグリーンも提案された。コンビネーションとして白とゴールドや、暖色同士の掛け合わせも期待されるカラーだ。さらに同色の濃淡表現も出てきている。ラメ加工や箔加工でゴールドも使われている。
柄では小花柄が提案されている。型押しによるペイズリー柄も色を加えて継続している。








 春夏イメージのリゾート風で表現したものが多く発表された。山のグリーンや海のブルーのほか、南国のフルーツをカラーで表現したもののほか、迷彩柄でリゾートイメージした柄も発表されている。ストレッチ機能でリラックス感を提案するものもある。
 清涼感を感じてもらう素材として、さまざまなパンチング加工の素材も発表された。この中にはスエードに箔加工やパンチングし、穴の中から違ったカラーをのぞかせたものもある。また、ナチュラルカラーに加え、白のバリエーションで季節表現する素材もある。
 シニア対応の商品に向けた機能素材としては、撥水・防水・ストレッチ性を盛り込んだ素材も発表された。








トレンドとしてはナチュラル志向の素材、色、柄が求められる一方、スポーティーテイストの機能的は素材も多く出てきている。
ナチュラル感覚の素材では、綿のほかリネンも人気になっている。ここではより高級なものが求められている。人気カラーとしては紺が継続している。同じく天然素材ではパナマも注目されている。
スポーティーテイストではポリエステル素材のメッシュがある。カラーはグリーン、イエロー、ブルーなどさわやかで明るい表現がトレンドに。
レーザーカットやグリッター系のキラキラ素材も、春夏の外すことのできない素材となっている。
柄は花柄のほか、エスニック調の柄や多色使いの柄も春夏イメージには欠かせない。


ラスト、ヒール、アクセサリーはFWP本誌にて