新生リネアペッレはミラノで開催
2015−16年秋冬素材見本市・リネアペッレが9月10日から3日間の日程で、ミラノ・ロー見本市会場で開催された。通常より1ヵ月前倒しの日程、場所もミラノでという新たな試みでの見本市であったが、出展社、来場者にはそれほど大きな問題はなかったようだ。
出展社は41ヵ国から1126社(イタリア710社、外国416社)が出展、タンナー561社、アクセサリー&コンポーネント410社、ノン・レザー127社、デザイナー、学校、他28社という内訳となった。 来場者は107ヵ国から2万人が来場した。1週間後にパリで素材展が開催されるということもあり、フランスからの来場者は減少したが、EU圏内からドイツ、スペイン、ポルトガル、アジアから香港、韓国、台湾からの来場者が目立ち、アメリカ、日本、トルコは現状維持、新興国では南アメリカ、インドが際立った。
ミラノで開催されたことで外国からのアクセスもよくなり、全体的な評価は高く、1150億ドルもの活発なビジネスが交わされた。イタリアレザーに関しては前年に比べEU圏60%、その他の地域30%アップの売上げが見込まれた。
ビジネス傾向
高級革とボリューム革の二分化が進む
「カーフの需要が増えている」と語るのは「ジャンビト・ロッシ」など高級ブランドをクライアントに持つ「ガイエラ・ジョバンニ」。さらにキッドからラムに人気が移行しており、日本の販売代理店になっているミツワ産業でもクライアントからすでにサンプルオーダーが入ったという。
「イルチア」が提案するスイス原皮のボックスカーフ、植物タンニンなめし革の人気と高級皮革の需要も高まっている。
一方、機能性、ファッション性を追求した加工技術が高まっており、特に絶妙な価格パフォーマンスの床革を提案するタンナーのブースはいつも人であふれかえっていた。
高まるコラボレーション・スタイル
今回、出展をとりやめた「リノ・レポラッティ」は、7月にトスカーナ・キャンティの屋敷を借りて独自のプレゼンテーションを行った。有名ファッションブランドをクライアントにもつ同社は、さらなるサービス向上と個々の商談を充実させた。
日本市場への販売を重要視している「ラ・ブレターニャ」では、某アパレルブランドとコラボレーション。また、「シチェルプ」も世界中のパートナーとの絆を深め、協業というスタイルを重要視していく意向だ。

Leather Trend レザー・トレンド |

「光」によるカラーグラデーション
トレンドセレクションでは、”光”によって変化する色のグラデーションをテーマに上げた。具体的にはパステルからニュートラルを経てグレーになる「デトックス」。イエロー、マロン、オレンジ、レッドの「太陽光」。グレー、グリーン、ブラック「EXブラック」。ボルドーからバイオレット、マロンにつながる「デキャンタ」。


多彩な箔加工の表現
全体的に人気なのが箔加工。アニマルプリントなどトレンドモチーフを採用し、上品でアンティークな雰囲気に仕上げているのが特徴だ。
このほかにも、ペイントやミリタリーなどファンタジーあふれる個性的な革が提案されている。
 


<植物タンニンなめし革の新商品>
さらに味のある個性的な革の追求
トスカーナの植物タンニンなめし革では、新しい革が開発されている。、じっくり手間隙をかけてつくられた革など、今回もそれぞれ特徴のある新しい革が提案されている。


上品な箔、人気のフロック加工
ノン・レザーでもさまざまな箔加工素材が提案されている。トレンドは、モノトーン調のシックなデザイン。ウールやフェルト、フロックと温かみのある加工素材も健在だ。
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Parts パーツ |
さらに重要視される機能性
デザインに加え、機能性を兼ね備えたソールやヒールは、靴には欠かせないパーツとなっている。
「ヨーロッパのレディスブランドで好調なヴィブラム・ライトは、日本でも期待できると見込んでいます」と説明するのは、ヴィブラムソール販売代理店となっている大裕商事の風間雅仁さん。
ヒールの「モンティ」では、ラメ入りなど個性的なクリアヒールがトレンドと語っている。
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