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![]() ![]() ![]() 「ちゃけちょけ」のサンプルをつくる神戸レザークロスは、2013年9月からり「KLCクラフトラボ」を立ち上げた。東京支店に隣接した3階建てのオフィスで、1階がショールーム、2階が工作スペース、3階がシェアオフィスとなっている。最大の特色は、レーザーカッター、3Dプリンター、UVプリンター、デザインシステムなどモノづくりのための最新システムが整えられていることだ。大山克己常務取締役は、次のように述べている。 「自分たちの思いを形にしたいというところから、スタートしたものです。3次元足型計測器で足を測定、3Dプリンターで形にし、底材やヒールも開発できます。レーザーカッターでアッパーを開発し、UVプリンターで柄出しもできてしまいます。楽しさ、遊び心を形にし、はき心地を科学する、というのがコンセプトです」。 ![]() 「まず、簡単な靴のデザイン画を作成します。今回は『スコートヒール』というテニスのスコートのように下が広がったヒールをつくりました。全体のスケッチを見てもらって、実際に寸法をどのくらいにするかを決め、ヒールなどのパーツを3DのCADでつくっていきます。何度か画面上での修正を繰り返し、イメージが近くなってきたら3Dプリンターを使って形として造形します。今まで見たこともない靴づくりといえます」(デザイナー・倉田彩加さん)。 ![]() アッパーのパンチングはレーザーカッターで行われる。イラストレーターなどで作成したデータを入れれば、細い線や複雑な模様などもあっという間にパンチングされる。デザインのシミュレーションシステムでは、靴の形の上にさまざまに柄を載せ替えたり、また地のテキスタイルを変えてシミュレーショすることができる。便利なのは「このカラーのイメージで」と画像を渡されたとき、その画像のカラーから色を抽出することができることだ。 カラーや柄感が決まったら、UVプリンターの登場である。レザーや合皮に直接プリントして仕上がりイメージをさらにつかむことができる。 3D−CADや3Dプリンターなどのオペレーションは、新商品開発部の金久潤平さんと熊本綾さんが担当だ。 「つくったものが商品化されたときが、一番うれしいです。ヒールパーツでは、外れたときの隙間やどこに釘が来るのかを考えつつ設計。複雑な形になると成型するときに金型として抜けないこともあります。こうなると生産するのは難しいです」(金久潤平さん) ![]() 「商品のコピーは簡単ですが、自分たちで最初からデータを作成していくのは大変です。スコートヒールではまず柱になる部分を決め、横から見た形、下から見た形を描く。その後、高さやスコートのひだ部分の寸法を細かく入れていきます」(熊本綾さん)。 「イメージの共有が大切」とデザイナーの倉田さんはいう。デザイナーとオペレーターが近くにいることで、「もっとこんなイメージで」やりとりがしやすく、新しいイマジネーションが湧きやすいのだ。ただ、現在の状況だと実際に形になるまでに1週間は必要なので、それをどう短縮するかが課題となっている。 靴づくりを変える最新システム
3Dプリンターを中心とするこれらの最新機器は、靴づくりを大きく変えている。このラボでは他社の仕事も受注しており、浅草地区の30以上のレディスブランドがここでサンプルづくりを行っている。このほか、1点ものの商品をつくるクリエイター、東京コレクションなどのランウェイ用の靴、小規模のメーカーなどがここを活用している。「靴は木型、アッパー、ヒールなどさまざまな部分に分かれ、それぞれで取り扱いメーカーが違っています。しかし、このラボではすべてワンストップで完成、精度の高いものができています。今後とも、価値のある商品をつくり出していきたいと思っています」(大山克己常務) 靴ばかりでなく、スマフォケースやアクセサリー、ポーチなど雑貨も多く手掛けるようになった。新しいシステムは着実にモノづくりの世界を広げている。 |
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