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アイテム別マーケティング/スニーカー


レトロな打ち出しとカラー展開でポイント


 スニーカーは、定番の老舗ブランドから国産のマイナーブランドまでバリエーション豊富にそろえている。「特にこの春夏はプリントものが注目できる」と、МD担当の正藤光平さん。
 注目ブランドは、プリントやスエット素材を多用した「コンバース」。他店では縮小してしまったという声も聞かれるが、あえてそのレトロな打ち出しが今年の雰囲気にハマリそうで期待しているという。
次に期待するのが、埼玉・三郷市で作られている生粋の日本ブランド「プロント」。ビブラムソール使いのオパンケ製法のスニーカーで、植物タンニンなめしのナチュラルなレザーで仕立てられ、キレイなカラーバリエーションが特徴。また、セレクトショップなどで人気の「RFW」も、色をそろえている。また、はきやすさと変化する革の質感を見せる「TIMAI」も勧めている。
「アダルト層の『黒や茶ではないウォーキングシューズを探している』という声に応え、『メレル』のグラスボウなどをお勧めしている。軽くて屈曲性もよく、タウンからアウトドアまでさまざまなシーンで活躍する。ビビッドなカラーも新鮮なので、従来のウォーキングに飽き足らない方にはいてほしい」とのこと。今後もアクティブシニア向けアイテムは深堀りしていく方針だ。
МDを考えるための情報収集として、正藤さんはインスタグラムなどSNSも活用し、著名人などの足元をチェックしている。






山男フットギア 上野店(東京・台東区)

アウトドアやフォークロアなどの70年代調に注目


 創業は1980年で、東京・上野のアメ横に2店舗を構える老舗スニーカー専門店。最近では、シューズと並行してバスケットボールやウエアなどとも提案する、コアなファンを多く集めているショップだ。
 「今年はナイキのエアマックスが誕生20周年、エアジョーダンが30周年になるので、節目の提案を積極的に打ち出したい。またさまざまなブランドで、“真っ白のスニーカー”を提案していく」と語る。白スニーカーはナイキのエアフォースTのイメージが根強いが、「ナイキ エアマックス95」などでも白のタイプを積極的に並べるとのこと。
また、ファッショントレンドと連動して、70年代調のレトロ・スケートを打ち出す予定だ。
「ここ2年ほどランニング系が続いているので、そろそろ違う流れを期待している。例えば『テバ』や『サヌーク』などスポーツサンダルなどで、ライトでユニセックスなアウトドアも気になるところ。ファッションのフォークロアとも連動する。あくまでも都会的なアウトドアイメージで、汗臭さは感じさせないのがポイント」。
ナイキのACGシリーズも復活しており、アウトドア系スニーカーブームを知らない層には新鮮に映るのではないか、とみている。
最近では、ネットと実店舗の売上げが5対5ほどになっているが、今後はもっとショップに足を運んでもらえるような、トライアウト型のWEB×リアルのイベントなども仕掛けていく考えだ。