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新ショップ・レポート 「LUCUA 1100(ルクア イーレ)」(大阪・北区)


編集力で「見たことのない組み合わせを」
 4月2日、大阪三越伊勢丹百貨店からリニューアルオープンした「LUCUA 1100(ルクアイーレ)」。150店もの専門店と8つの「イセタン・ショップ」とを結び合わせ、百貨店(百)と専門店(千)とを融合させるという新しい試みがスタートした。隣接する「ルクア」が好調なこともあって、積極的に2館をつなげて回遊性を高めている。
今回のキャッチフレーズは、「見たこともないものより、見たことのない組み合わせを」。商品の目新しさだけでなく“編集力を高める”ことという、時代にフィットしたキーワードを掲げ、ライフスタイル型ファッションビルを目指している。これまでのような、ゆったりした陳列やハコによる売場つくりではなく、イベント性を強調し、週替わり月替わりで賑わいを作りだすことを目指している。


ライフスタイル別に9つのテーマ
地下1階の「イセタン シューズ&バッグス」フロアには、約500坪の広さに6000足の靴をそろえ、大阪地区最大級の靴売場にしている。また、靴とバッグ、雑貨のアイテムミックスした売場も特徴だ。
“お気に入りのシューズ&バッグを見つける楽しい時間と空間”をコンセプトに、ライフスタイルのさまざまなシーンとリンクした“9つのゾーン” (別表参照)を展開。豊富なアイテムバリエーションに賑わい感がプラスされ、従来の百貨店売場のような単一アイテムが並ぶ平場とは全く異なる構成だ。
注目は、自分だけの1足に出会える「カスタマイズ&ソリューション」ゾーン。さまざまなアイテムに自由に画像をプリントできるコーナーや、インソールのカスタマイズに代表されるフィッティングアジャスト、本格的な靴オーダーなど、靴をより深く楽しみたい人に向けた仕掛けに取り組んでいる。




リピーターをねらい、待ち時間も楽しく
今回のリニューアルでは、靴・バッグ売場の中にあえて“体験型”のコンテンツを導入している。カフェやフットケアブース、アートギャラリー、マルシェなどを随所に配置し、何度も行きたくなるワクワク感を演出している。
「いままで見たことのない靴売場を作ろうという掛け声のもと、これまでの発想ではないところから出発し、意見をぶつけ合いました。例えば、靴売場ほどお客さまを待たせる売場はないと考え、待っている間も楽しめるよう“ポジティブ・ウェイティング”という考え方を取り入れ、滞留時間までも楽しんでいただき、次回もまた来店してもらえるように工夫しています」(イセタン シューズ&バッグス担当、増田敬子さん)。
●LUCUA 1100(ルクアイーレ)=大阪市北区梅田3-1-3