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新ショッピングモール・レポート

イオンモール ライカム沖縄


「アジアNo.1リゾートモール」を目指す

 4月25日、沖縄の中頭郡北中城村に沖縄県内で最大規模となるショッピングモール「イオンモール沖縄ライカム」がグランドオープンした。那覇市内から車で30分ほどの場所にあり、主要幹線道路や高速のインターチェンジにも近い好立地にある。
現在沖縄県は、国内外から年間約690万人の観光客が訪れる日本有数の観光地でもある。このため、沖縄本島全域からの広域的な集客のほか、インバウンド(訪日外国人)を含めた観光客も集客目標の2割ほどを見込む。
また同SCはショッピングにとどまらず、沖縄文化の発信や、本格的なエンターテイメント、地元の食文化や世界各国のローカルフードなどを提供し、「アジアNo.1リゾートモール」を目指している。専門店は九州・沖縄地区での初出店が49店舗、沖縄初出店が70店舗、合計235店舗が集結する。

地元ならではの特色を活かすイオンモール

近年は地元の特色を打ち出すイオンモールが増えてきた。ここライカム沖縄では、ファサードには大きな対のシーサーを配置し、建物は三角屋根の沖縄らしい「赤瓦」をイメージしたデザインに。館内の吹き抜けには「沖縄美ら島財団」とコラボレーションした巨大なアクアリウムを設置し、ショッピング以外でも楽しめる仕掛けを施している。
またモール館内には、日替わりでダンスや歌などエンターテイメントを楽しめるライブステージ、家族連れや観光客がゆったり過ごせる、計250席のシーティングスペースを設けたのも新鮮だ。
 店舗は外国人観光客や基地在住の米国人も意識してか、カジュアル中心のラインアップが目立つ。靴では「ランダ」「スケッチャーズ」「サヌーク(日本初)」「リゲッタ・カヌー」「フェミニンカフェ」「バーンズ・ソーホーストリート」「アスビー」などが入店。バッグでは「サックスバー・リゾート」「キソラ」「P.R.S カトレアサックス」「サマンサヴェガ&シュエット ギャラリー」などが出店した。
飽和となった国内のSCも、より地元に根差したMDやリモデルが求められており、ライカム沖縄が一つの指針になりそうだ。