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![]() ![]() ・20年ぶりにスニーカーブームがきている。アスレチックシューズはもちろん、アパレルブランドまでスニーカーをコーディネイト商品として取り上げるようになった。 ・前回のブームのように、男性がスポーツ選手のシグネチャーモデルに熱中するのではなく、ファッション商品として女性の購買が市場をリードしている。 ・特集では売場の動きを見ると同時に、秋冬のスニーカーMDの考え方を、3つの業態に分けて見る。 |
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20年前のブームとの違いを整理しておこう“ファッションの周期は20年”。つまり一世風靡したトレンドは20年くらい時が経過すると、復活するといわれている。今回のスニーカーブームも見事20年ぶりに大きなブームが再来している。「スニーカーバブル期」などといわれた前回のスニーカーブームが、1995年から97年の約3年間。ナイキの「エアマックス95」やリーボックの「ポンプフューリー」など、社会現象としてニュースでも取り上げられた商品など、当時の流行アイテムそのものも復活しているが、前回と今回のスニーカーブームは違っている。どんなところが異なっているのかを理解し、どう売場展開をすればいいのかを考える上でも、当時の流行を振り返りながら、蘇ったスニーカー人気を検証してみる。 【前回のブーム】 プレミアムアイテムとして、男性商品が市場をリードする ![]() ナイキの「エアマックス95」を筆頭に、ナイキの新作アイテムが次々とヒットし、並行輸入で販売されるプレミアム価格の商品がよく売れた。また、並行輸入品を中心に扱うスニーカーショップが全国に広がり、ストリート雑誌にショップの広告を掲載するだけで、問い合せが殺到する時代だった。 ナイキが市場をリードしたが、リーボックの「ポンプフューリー」、ノースウェイブの「エスプレッソ」などメガヒットするアイテムが多数登場した。 ファッションやコーディネイトよりも、人気アイテムを手に入れることが優先で、ファッションにあまり関心がない人もスニーカーに夢中となった。 当時は女性にも売れたが、圧倒的に男性が市場をリードしており、女性の中では、ブームであってもスニーカーに全く興味を示さない人もいた。商品企画も男性カラーと女性カラーは明確に分かれており、女性は男性で先行してヒットしたアイテムの中から、ピンクやサックスブルーなどレディスカラーを選ぶことが多かった。 当時は、今のようなランニングブームはなく、競技としてのスニーカーと、ファッションとしてのスニーカーに大きな境界線が存在した。そのため靴専門店ではランニングやフィットネスなどアスリート向けの商品を扱うことはほとんど無かった。 ![]() 【今回のブーム】 幅広い女性層が、コーディネイト商品として購入 今回のスニーカーブームは、90年代後半に流行したアイテムの復刻版が大ヒットするなど、共通する部分も見られるが、20年前と大きな違いが見られる。 まず背景として、現在はネットショップが充実しており、商品を購入するだけでなく、情報収集からオークションやフリーマーケットサイトなどを通じて売買するなど、消費者がウエブをフル活用していること。 また、アメブロやフェイスブック、インスタグラム、ネイバーなどのコミュニケーションツールが次々と登場しており、ショップスタッフや知人など、より身近な存在のオススメ情報などに大きな影響を受けている。 ![]() さらに、今回のブームはヤングからミドル、ミセス世代まで幅広い女性に支持されているのが大きな違い。ワンピースやスカートにスニーカーを合わせるスタイルが流行となり、これまでヒール靴しかはかなかったコンサバ系の女性にも広がっているのが興味深い。 また、スポーツブランドに限らず、アパレルブランドやシューズブランドの提案するスニーカーも人気となっており、靴全体のトレンドの中で「スニーカー」の占める割合が非常に高くなっている。 一方、2007年に開催された「東京マラソン」を筆頭に、健康志向の高まりも加わり、マラソンやフィットネス、トレッキング、自転車、ウォーキングなどのパーソナルスポーツが身近な存在となった。ここでは女性の参加率が非常に高まっており、これも追い風となり、カラフルなアスリート向けの商品が靴専門店でもよく売れている。 ![]() ◆ ◆ ◆ このように、いくつもの相違点があるスニーカーブーム。とくに「@ウエブの進化」と「A女性が市場をけん引」、この2点が前回のスニーカーブームと大きく異なる部分と言える。この違いをきちんと整理しながら、再びやってきたスニーカーブームと考えるのではなく、今後のスニーカーMDを考えていくことが必要だ。 |
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