今月の記事・ピックアップ 2015・12
 HOME > フットウエアプレス >  テングヤ イオンモール四条畷店に「Mona」出店
SCレポート

 テングヤ イオンモール四条畷店に「Mona」出店




服飾雑貨の「リコレクト」ゾーン

 大阪府の四条畷市(しじょうなわてし)と寝湯川市にまたがる大阪府の東エリアに10月23日、「イオンモール四条畷店」がグランドオープンした。モール全体のコンセプトは、「ゆったりと過ごす上質なひととき。『オトナドキ』」。大きな特徴は、一階フロア中央に設けた「リコレクト」というコンセプトゾーン。ターゲットは30〜40代のママたちとその母親との二世代。母娘が一緒に買い物ができることを目指したという。
 環境コンセプトは「メディテラニアン(地中海)スタイル」。アーチ状の入口や幾何学模様のタイルなど、地中海沿岸部の建築物に見られる独特の意匠をイメージしたデザインを取り入れ、大人の女性がくつろげる独自の世界観を構築している。隣接するショップとの壁をなくし、フロア全体がつながっているような、一体感を持たせているのも新しい試みだ。
 バッグ、シューズ、インテリア、ランジェリー、ナチュラルコスメ、カフェなど、さまざまな服飾雑貨系の専門店12店舗がここに集結している。洋服の専門店を入れなかったのも、今回の店舗編集のこだわりだ。12店舗中7店舗がこの「リコレクト」のために開発された新業態である。

モール内店舗では初の革エレガンス展開

 レディスシューズでは「MoNA(モナ)」(テングヤ)、バッグでは「メゾン・ド・サックスバー」(東京デリカ)、「フィットハウス」、ランジェリーは「ワコール」、インテリア雑貨は「アーチ・コーチ・リビング」、家具は「マナベインテリアハーツ」、カフェは「サンドイッチカフェ・クラブハウス」などが入居する。
ファサードのつくりやアイテム構成は各社で工夫しており、ゆったりした高級感を意識した。おしゃれを自在に楽しめる、30〜40代に向けた商品ラインアップが特徴。
「リコレクト」フロアで、約100坪のシューズショップ「MoNA」を展開する、テングヤ四条畷店マネージャーの中村昌俊さんに話を聞いた。
「イオンモール岡山や倉敷での実績を認められ、今回の入居が決まりました。今までと違って売場も広く、ターゲットも明確なので、差別化したMDを意識しました。
売場カテゴリーは、『タウンエレガンス』『カジュアル』『スポーツ』『エレガンス』の4つです。特にイオンモールで“革のエレガンス”を強化することは今までにない試みでした。『TOZOO』『セブン・トゥエルブ・サーティ』など、靴専門店らしいブランドをピックアップして、片足陳列による高級感あるディスプレイも心掛けました。また、『ファビオ・ルスコーニ』などのインポートや、靴専門店での取り扱いの少ない『piche』(アバハウスインターナショナル)も導入し、グレードアップしたイメージで臨んでいます」。
 岡山駅一番街店で得意としてきた革ものの強みを活かし、それを大きなスケールで横展開することで新しいステージに挑戦。客単価はレディス専門店では高めの1万2000円を目標としており、それを実現させるべく今後はスタッフ教育などにも力を入れていく。