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ショップレポート クー南船場店


 ライフスタイルのトータル提案を目指す


バッグ卸のクー(東京・墨田区)は、展示会では毎回100型以上を提案するほどアイテムバリエーションが豊富だ。専門店だけではなく、アパレルショップからセレクトショップまで幅広い取引先を持つ。レディスブランドの「cooco(クーコ)」(5900~9800円)や「CAL(カル)」(1万2800~3万円台)では、バッグから革小物、ストール、ベルト、防寒アイテムまで、“服以外のものは何でもそろう”といえるほど、さまざまな服飾雑貨を取り扱っている。
 最近では、アパレル「プードゥドゥ」のМ&Aが話題となった。バッグ企業による、アパレルとの連携はとても珍しい。「最終的にはトータルでライフスタイルを提案できるようになること」(草野正志社長)がクーの目指す姿である。
 草野社長が「思い描いていたイメージのショップに近づいた」と考えているのが、「クー南船場店」。大阪営業所の移転にともなって、オフィスにショールーム兼ショップを併設したことから始まった。オープンは2015年12月1日。

センターテーブルを人の集まる場所に

 30坪あまりのビル1階のショップは、ウッドの床と高い天井が広々した開放感を演出している。中央には大きなソファを入れて、コミュニケーションの場としての機能ももたせた。バッグだけでなく雑貨やアクセサリー、アパレルまでそろえる。クー以外のブランドも積極的にセレクトしている。大阪や神戸などで活躍する関西のクリエイターと連携し、横のコミュニティをつくっていきたいという想いが根底にある。
 「レディスのクーだけの品ぞろえでは限界があるので、他社ブランドも入れてふくらみを持たせました。中央に置いた大きなテーブルは、公園のように人が集まる場所にしていきたいと考えています。先日は初めて、ファッション以外の“ビューティー系”のイベントを開催しました。ネイルや“つけま”など女性が楽しめるようなブースを設置。これからも、コミュニケーションが生まれるようなことを仕掛けていきたいです」(小売事業部MD 有留育恵さん)。
 カテゴリーを越えたチャレンジが広がりそうだ。

クー:大阪市中央区南船場4-6-6 
 TEL:06・6282・5571