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特集 ケミカルシューズの売れ筋

・春商戦が始まっている中、ケミカルシューズの売れ筋を店頭で聞いた。
・期待はずれに終わったブーツ商戦を早く切り上げ、梅春ものの早い展開も見られ、既にヒット商品も出ている。
・継続して人気の白ソールのスポーティーなカジュアル、トラッドテイストのマニッシュタイプに加え、サボサンダルの動きも見られる。また、レースやフラワー柄使いのフェミニンなパンプスの復活も見られ、これまでより多彩な展開になりそうだ。
・はきごこちの良さもあるカジュアルパンプスも増えており、働く女性に向けた有望なアイテムとして売れ出している。

売場レポート/春の好評アイテム

 プランタン銀座

春の華やかさを演出するレース使いの7センチヒール

 プランタン銀座の靴平場の約3分の1の面積が、ケミカルシューズで占められている。価格帯も6〜7000円台が中心で買いやすく、しかもトレンドがしっかり押さえられているため、銀座で働くOL層の強い味方といえるだろう。
 「昨年はスリッポンが多かったですが、今年は『フェミニン』がキーワードで、ヒールものが増えています。次第にきれいめの靴がトレンドとなり、プランタン銀座らしい靴が注目されるようになってきました。店頭も華やかになり、打ち出しもしやすいです」と、店頭に立つ堀江潤子さんは顔をほころばせる。
 この春のファッションスタイルにはレース使いが多く、それに合わせてレースを貼ったり、レースのような刺しゅうを施したテキスタイルを使ったパンプスが人気となっている。トウはポインテッドが多く、ヒール高も3〜5センチから7センチ程度にまで高くなった。久々のエレガンスラインの復活だ。春らしくホワイトや淡いグラデーションカラーのレースをまとったパンプスが、店頭に並んでいる。

 もう一つのトレンドが、パンチングやレースアップだ。細身でポインテッドトウであるところは変わらないが、ナチュラルカラーの合皮を使っている。レースアップだとはきにくいので、かかとの後ろにファスナーを入れてあるのもひと工夫だ。
 ヒールが高めになったとはいえ、足が痛くなったのではつまらない。ほとんどすべてのパンプスに低反発クッションのインソールが入っており、アーチサポートにも気を配っている。
 「本来の女性の靴に帰った」と、堀江さんはいう。バレエシューズやスポーツタイプ、マニッシュな「オジ靴」を経て、春の訪れとともに、売場にフェミニンな華やかさが戻ってきた。